2024年3月4日月曜日

第8484話 真鯛三昧 交通会館 (その2)

東京都民のパスポート取得でおなじみ、
有楽町駅前、交通会館の地下に居る。
今でこそ、新宿・池袋・立川でも
旅券を取ることができるが
昔は有楽町だけだったと思う。

「徳田酒店」の鯛皮ポン酢は
大根おろしと大葉に加え、
シャキシャキのわかめが歯ざわり抜群。
ヌルヌルとヤワいわかめは最悪だからネ。
塩辛に負けず劣らず美味しくいただいた。

鯛つながりで鯛の骨酒(こつしゅ)に気が向く。
お願いすると、オネエさん曰く、
「お時間いただきますが・・・」
「構わないヨ・・・あっ、それならその間に
 水尾の冷たいのをもらおうかな?
 あと、鯛の刺身もお願いネ」

奥信濃は水尾山の湧き水で造られる水尾。
 ふくよかな香りを持ちながら
 すっきりとした辛口の酒(+7)
との但し書きがあった。

先日「ニュー浅草」で飲んだ、
同じ長野の信濃光ほど辛口感はないものの、
ふくよかすっきりは看板に偽りなし。
旨い酒である。
おのれの出身地の酒を応援するのは
甲子園の高校野球とまったく一緒。
同郷のよしみ以外の何物でもない。

真鯛の刺し身は5切れ付け。
今朝さばいたのだろう、コリコリである。
醤油の小皿をもう1枚もらう。
卓上にたまり醤油も用意されていたのでネ。

鯛の骨酒は秋田の高清水の200ccカップ。
骨付き中落ちの小片が
ポトンと一つ放り込まれていた。
飲みくちはというと・・・う~ん、
これなら河豚のヒレ酒に軍配だろうヨ。
それでも飲み干し、骨までしゃぶる。

13時半を回り、昼めし派と飲み派が逆転。
J.C.の左右も呑み助たちで埋まった。
スタッフとのやり取りを聞いていると
ほとんどが常連客だ。

二人のコータローのおかげで
初めての利用であったが気に染まった。
3種の真鯛をやっつけ、
酒まで鯛の骨酒だもんねェ。
毒を食らわば皿まで、鯛を食らわば酒まで、
ってか?

「徳田酒店」
 東京都千代田区有楽町2-10-1
 東京交通会館B1
 090-3483-6999