2024年6月5日水曜日

第3551話 小百合を3本 立て続け (その2)

中1日置いて翌々日、この日は2本観た。

「ガラスの中の少女」(1960 日活)
小百合の映画主演デビュー作。
この作品には度肝を抜かれた。
映画の冒頭でいきなり湖に
若い娘の溺死体が上がるのだ。
それが誰かは内緒にしておく。
映画の隠れた(ベツに隠れちゃいないが)、
主役は四ツ谷駅。
丸ノ内線の出口が何度も映る。
此処はJR駅の上に地下鉄駅があり、
順序が逆で渋谷駅と同じ造り。
どちらも ”谷” だから土地が低く、
地下を走る電車が地上に顔を出してしまう。
ヒドいのは別に撮った背景の前に
小百合と浜田が現れるシーンたびたび。
西武園の遊園地、隅田川の清洲橋、
浅草の仲見世、みんなバレバレで無茶苦茶。
1時間5分と超短く、良いのか悪いのか、
よく判らん映画でありました。

「青い山脈」(1963 日活)
石坂洋二郎の原作は何度も映画化されている。
この3作目も初作同様に大ヒットした。
♪ 若く明るい 歌声に
  雪崩は消える 花も咲く ♪
やっぱりこの主題歌がなけりゃ感じが出ない。
心配ご無用、ちゃんと歌われていた。
ただし、デュエットが神戸一郎&青山和子。
すでにスター歌手の神戸(かんべ)はともかく、
青山にとっては唯一のヒット曲、
「愛と死をみつめて」の2年も前。
まったく無名の時代である。
前作の舞台は静岡県・下田だったが
当作は滋賀県・彦根だ。
目を瞠ったのはタイトルバックに
名脇役三羽がらす、
小田政雄・清水将夫・三島雅夫と
三羽のマサオが順番にクレジットされた。
監督・西河克己のシャレた演出かな?
芦川いづみが担任の先生。
校医役の二谷英明が裕次郎だったら
一段と好いシャシンになったろう。
二谷もけして悪くはないけどネ。
芸者・梅太郎の南田洋子が何とも艶っぽい。
こんな芸者が居たら、初心(うぶ)なJ.C.も
芸者遊びに溺れるだろうな、きっとー。

この夕も晩酌は専大前の「魚勝」。
前々日の初回ですっかり気に入ってしまい、
早くも常連の仲間入りである。
マルエフ生中3杯に芋焼酎・白金の露を1杯。
つまみはまぐろの茎わさび和えのみ。

実は初回にうれしいことがあった。
このことについては後日、
何度かおジャマして本当の常連になってから
あらためて紹介したい。
大学の先輩ながら吉永殿にはハマらないため、
シアターに行く予定があまりないけれど、
時間を掛けておジャマしてゆきます。

「魚勝」
 東京都千代田区神田神保町2-4
 東京建物神保町ビルB1
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