2024年6月21日金曜日

第3563話 気ままに京都 一人旅 (その10)

土曜の朝の錦小路。
昼はインバウンドに占領される小路も
早朝にはかつての姿を取り戻す。
みやげといっても自分用だが
購入したものをつまびらかにしてみましょう。

「川政」で静岡産生わさび。
御殿場か天城か定かでないが静岡のどこか産。
ブットいのが1750円と東京よりお買い得。

「丸弥」では青い実山椒。
たっぷりあって961円とこれまたお買い得。
下処理が大変ながら
買っちまったもんは仕方ない。

「馬場商店」の琵琶湖産小鮎塩焼きが5尾500円。
東京ではなかなか見掛けぬ小サイズがうれしい。
今宵の晩酌はこれでスタートの予定なり。

「麩房老舗」では生麩田楽(700円)に
餡入りの麩まんじゅう(5個1000円)。

最後に川魚専門店「のとよ」にて
琵琶湖産本モロコ佃煮(700円)、
鰻肝しょうが煮(500円)、
そしてこの日の晩めし用に
小さめの鰻重(1200円)、これにて完買。

「麩房老舗」で見栄えの良い、
立派な手提げ袋を買い求め、すべて詰め込み、
意気揚々とスタスタスタ。
向かったのは四条大橋である。

今日のランチは大正5年創業「レストラン 菊水」。
大橋の東詰北側、ちょうど南座の真向かいに
風格に満ちた佇まいを見せている。
(建物は大正15年築)
ちょうど対面(といめん)西詰南側に位置する、
「東華菜館」と覇を競い合うが
建物のインパクトの強さでは一歩譲るかな。

ドライ中瓶とフィレビーフカツの単品をお願い。
パンはさっき「神乃珈琲」で
トーストを食べて来たもんでネ。
フィレステーキに傾きかけたものの、
郷に入れば郷に従え、上方ではビフカツだろう。

ドライ中瓶とほぼ同時に
ラディッシュをあしらったポテサラが小皿でー。
ほどなく4切れにカットされたフィレカツ。
中心が薄紅色に美しい。
藤村の「惜別の唄」に登場する、
♪ 君くれないの 唇も ♪
かの乙女の如し。

中瓶をお替わりし、金3850円也を支払い、
地下鉄烏丸線に乗って四条烏丸から二つ先、
京都駅へと向かいました。

=おしまい=

「川政」
 京都府京都市錦小路富小路角
 075-221-3773

「丸弥」
 京都府京都市錦小路麩屋町西入ル
 075-211-0794

「馬場商店」
 京都府京都市錦小路富小路東入ル
 075-221-4493

「麩房老舗」
 京都府京都市錦小路麩屋町東入ル
 075-221-0197

「のとよ」
 京都府京都市錦小路柳馬場東入ル
 075-231-0813

「レストラン 菊水」
 京都府京都市東山区川端町187
 075-561-1001