2018年11月12日月曜日

第2000話 レバニラと餃子を食す (その2)

「生きる歓び」もとうとう第2000話。
日頃の読者のご愛顧に心より感謝いたします。

さて、「亀戸餃子 大島店」のカウンター、
その中央あたりに座っている。
ビールを飲んでいて背中に人の気配を感じた。
振り向くとお運びの中国人女性が立っている。
すでに餃子は頼んだじゃないか、
ほかの注文はあとで、あとで、シッシ!

何のこたあない、J.C.の座った席は
料理の出るデシャップ台の真ん前だったのだ。
そりゃ、お運びサンはその位置に立つわな。
邪険にしてごめんね、ゴメンネ~!
取り急ぎ、右へ2席移動した。

相変わらずスーパードライは美味いねェ。
相変わらずここの餃子も美味いねェ。
そして美しい。
片面の焼き色ほどよく、餡はしっとりふんわり。
練り辛子が添えられてるが
最初の1カンは何も付けずにそのままいただく。
カリッパリの皮に歯を立てると
豚挽きの香りがフワッと立ち上る。

2カン目は辛子で食べて、これもよし。
お次は酢のみ、続いて醤油を足し、
最後の5カン目は卓上のニンニク油と辣油を半々。
これは油をブレンドしたのではなく、
餃子を箸で二分して、それぞれ味わった。

ここで老酒に切り替える。
グラス250円ながら、しっかりとした老酒である。
亀戸の本店は餃子とビールと
中国酒しか置かないくらいだから
それなりの厳選を経ているものと想像される。
品質に間違いはなかろう。

何度も訪れている当店だが餃子と炒飯しか食べていない。
麺類や一品料理を試したことは一度もない。
そこで追加したのがニラレバである。
もっとも先刻の中国娘に
「レバニラでしゅね~?」と言い直された。

このとき気分を害さずに
「そうだヨ」と同意するのがJ.C.のやさしいところ。
だが、ちょいと待てヨ。
ニラレバもレバニラも日頃よく耳にするけれど、
いったいどっちが正しい呼称なのかネ?
いや、どちらも正しいんだろうが
よりポピュラーなのはどっちの方じゃい?

=つづく=