2019年2月26日火曜日

第2076話 雪やみて 巣鴨の街 (その2)

Kとブルンネンといっても今となりゃ、
知ってる人はほとんどいないと思われるので
デビュー曲「何故に二人はここに」をちょいとご紹介。

♪   なぜに僕たち二人 
   生まれて来たの
   だれもこたえてくれず 
   海が青いだけ
   なぜにこうして二人
   愛しているの
   だれもこたえてくれず 
   波が寄せるだけ

   だけど二人いつの日も
   若いからだ寄せて
   生きてゆくの風の中も
   支えあって生きる    ♪

     (作詞:山上路夫)

日本青年Kとアメリカ娘ブルンネンのデュオは
1979年7月、この曲でデビューした。
当時、活躍目覚ましかった、
ヒデとロザンナの向こうを張っての登場だったのだろう。

確かブルンネンとは
ドイツ語で泉や噴水のことじゃなかったかな?
そのラストネームから、てっきりドイツ人だと、
一人合点していたが彼女はアメリカ・コネティカット州出身。
おそらくドイツのバイエルン州・ブルネンから
合衆国にやって来た移民の末裔と思われる。

巣鴨南口駅前の「鉄板焼 味千」にて
相方・Fチャンと差し向かいとなり、
「何故に二人はここに」が脳裏をよぎったとき、
ハタと思い当った。

そう、あれは奇しくも1979年7月。
高校三年生だったJ.C.は夏休みに入ると、
遅ればせながら受験勉強を始めたのだった。
当時のGFと毎日、図書館通いをしてネ。

それが巣鴨図書館。
「味千」からそう遠くない場所に今もある。
彼女は地蔵通りの精米店の娘で
夕方になって勉強を終えると、
いつも立ち寄ってお茶をするのが
「コージーコーナー」の2階席。
驚いたことにこちらは
「味千」の同じ並び、数軒隣りなのである。

どうした歴史のいたずらか、
今はオッサンとサシでお好み焼きときたもんだ。
振り返れば、これもすべてKとブルンネン、
そして米屋の娘のお導きなのであろうヨ。

=つづく=