2021年6月15日火曜日

第2676話 談話室の中華そば

JR日暮里駅のロータリー広場周辺にはよく出向く。

主力のスーパー、銀行ほか、

ブレイクルームが飲酒用・喫茶用と二つもあるからだ。

その広場を見下ろす好位置に

昔ながらの中華そばを出す喫茶店があると聞いた。

 

日本そば屋の中華そばには意外と当たりが多いが

喫茶店の中華そばの評判はめったに聞かない。

浅草六区の「ブロンディ」にあるけれど、まだ食べていない。

 

興味を抱いて訪れた。

駅に張り付いたビルの2階に専用エスカレーターで上がる。

下りエスカレーターも階段もない造りは上がったら最後、

入店するしかなく、やっぱり止めたと引き返せない。

店内を突っ切り出口を出て初めて

エレベーターと階段にたどりつく。

 

自らはカフェレストランを名乗っていてもここは喫茶店。

ゆったりと快適な空間が広がっていた。

目当ての中華そばを通したら14時からの提供とのこと。

まだ1315分、さすがに待てずナポリタンに舵を切ると

これがあまりにもお粗末。

タバスコ&パルメザンの介助を受けても完食できなかった。

 

後日、14時過ぎに再来すると、窓際の席がより快適だ。

どういうわけか、みつ豆が付くそうで税込み825円。

飲み物の追加はサービス価格で110円。

アイスレモンティーをお願いした。

 

店自慢のしょうゆ鶏ガラスープはコク味が浅くイマイチ。

中太多加水ちぢれ麺もプリプリ感に欠ける。

具材は、バラ肉チャーシュー1枚、シナチク、

味付け玉子半個、ナルト、焼き海苔2枚。

あとは白髪ねぎ&緑の小ねぎのWねぎ。

 

ふ~む、期待したほどじゃないなァ。

むしろ十数年ぶりで食べた、みつ豆が悪くなかった。

赤えんどう豆と求肥、缶詰のみかんにチェリーがちょこん。

当世のオバはんと娘たちはこういうモンを食ってるんだネ。

 

スライスレモンをストローでつぶしたあとは

ストローを使わずに飲むアイスティー。

ロータリーは都営バスの出入りがひっきりなし。

路線が3つもあるから、さもありなん。

 

青葉繁れるクスノキの木立、その向こうに「又一順」が見える。

飲食店がリカーレスとなって以来ごぶさただが

解除後はすぐ出向き、香腸をつまみにビールを飲もう。

 

ところで表題の“談話室の中華そば”は

いったいどういう意味なんだ! ってか?

申し遅れましたがビヤホール「ニュートーキョー」直営の

当店の名前が「談話室」なんざんす。

 

「談話室」

 東京都荒川区西日暮里2-19-4 ニュートーキョービル2F

 03-3803-3707