2021年7月7日水曜日

第2692話 団子の坂で韓式定食 (その2)

ミスドの上の韓国料理屋に幽閉されていた。

まっ、ビールがあるから慣れると座敷牢も快適だがネ。

目の前に並んだ前菜の内容は

たたききゅうり、茄子&しし唐ピリ辛炒め、

イカゲソ入りわかめきゅうり酢、

サラダ(紫キャベツ・水菜・レタス・トマト・赤ピーマン)。

 

特筆すべきは別途サーヴされたキムチだ。

碁器(碁石を入れる器)みたいな蓋付きの鉢にガッポリ。

単品キムチのザッと5人前はありそうだ。

キムチ好きには垂涎だろうが当方はさに非ず。

鉢の半分でも食ったらキムチが悪く、

もとい、キモチが悪くなること必至なり。

 

オムニよぉ、此の国にはよぉ、

過ぎたるは及ばざるが如し

てなことわざがあるんだぜ。

もっとも大盤振る舞いに文句言われちゃかなわんよネ。

努めて普段よりたくさんいただいた。

 

ハラミは自分で焼くスタイルではなく、

すでに厨房で焼かれて登場した。

際立って美味いわけではないが

柔らかい赤身肉は水準をクリアしている。

 

おかず類が豊富なせいもあってか

肉の量は控えめだから

男女を問わず、肉食系に不満が残るかもしれない。

オッサンにはちょうどいいんだがネ。

 

大根&にんじん入りのスープはビーフコンソメ。

これは冷麺用スープの温製とみた。

固めに炊かれたごはんともどもまことにけっこう。

理想的なスープ&ライスである。

 

ボリュームたっぷりの韓式定食を満喫したが

ビールは1本じゃとても足りない。

差し替えをお願いし、ゆったりとくつろいだ。

ことここに至ると軟禁状態が続いてほしくなる。

 

酒類はマッコリの品揃えが多彩だ。

ホッピーもあるけれど、やはり値付けが高め。

若者がなるべく安く上げようとしても

そうは問屋が卸さぬ仕組みになっている。

めちゃ飲み・めちゃ食いを目指す向きは

コロワイド・グループの「牛角」へでもどうぞ。

 

温かいトウモロコシ茶をすすり

座敷牢を抜け出しましたとサ。

 

「呉宮(オグン)」

 東京都文京区千駄木3-37-20カンカンビル3F

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