2022年4月15日金曜日

第2994話 またオッサンが やって来た

この1月に三重県・桑名市から出張で上京した、

のみとも・Nチャンがまたやって来た。

湯島の「岩手屋本店」にて

手づかみでくさやを食った、あのオッサンだ。

 

まん延防止令が解けたあとも諸般の事情により

努めて酌交を避けているJ.C.だが

短時間で切り上げるからと懇願され、

つき合うことに―。

 

早めに仕掛けたが

この日のアメ横界隈は何処もいっぱい。

御徒町に移動し、どうにか滑り込んだのは

「蔵元居酒屋 清龍 上野二号店」。

埼玉県・蓮田市にある清龍酒造の直営店だ。

 

実はJ.C.、池袋本店には

学生時代からお世話になっている。

フトコロがあったかいときは

「銀座ライオン 池袋東口店」。

そうでないと「清龍本店」。

貧乏学生の強い味方でありました。

 

新しいせいか、小ぎれいな店内。

カウンターに並んで

黒ラベルの中ジョッキをガッチンコ。

この音を聞くのは実に久しぶりだ。

 

相方が要望した、

北寄貝バター醤油焼き。

当方の択んだ、

花わさびおひたし。

それぞれ二人前を通すと両方とも花マル。

オッサンなんざ、北寄をお替わりしやがんの。

 

蔵元居酒屋につき、

清龍純米酒の冷たいのに切り替えて

とんぺい焼きとナスの一本漬けを追加する。

口当たりのよい冷酒は

スイスイとノドを滑り落ちてゆく。

 

互いの近況といっても、たかだか3カ月ぶり。

別段、変わりはあるまいと思ったが

近々、胃カメラの世話になるそうだ。

お互い若くはないから気をつけなきゃネ。

 

約束通りダラダラせずに

カッキリ二時間で切り上げた。

ほろ酔いのオッサンは

御徒町の改札口に消えてゆく。

検査の結果がよけりゃ、何よりだけどネ。

 

「蔵元居酒屋 清龍 上野二号店」

 台東区上野5-25-8

 03-5812-4205