2022年4月21日木曜日

第2998話 大橋渡らず「大はし」に来た

さて、西新井からいずこへ。
界隈の繁華街となれば北千住。
スカイツリー線の階段を上る前に
ロータリーを一周する。

本数の少ない北千住行きが停車中。
発車まであと数分だ。
エリアのユニーク・タウン、
関原地区をすり抜けるので
電車をやめてバスにした。

荒川を西新井橋で渡り、北千住。
思いをめぐらせ、狙いを定めたのは
街のランドマーク的存在「大はし」。
煮込みの名店として世に名高い店だ。

まん延防止令下はずっと閉じていたが無事に復活。
行列もなく、すんなり入店できた。
2014年の夏以来になる。
壁の貼り紙。

名物にうまいものあり北千住
牛のにこみでわたる大橋

千住大橋を渡らず「大はし」に来たんだけどネ。
一番搾りの中ジョッキを通すと
突き出しは甘辛く煮付けた、かつおの落とし身。

品書きを入念にチェックする。
ボラのたたきが珍しい。
みる貝刺し、いわし酢もいいな。
おっ、生のホタルイカがあるゾ。

しかし、昼に真アジと舌平目を食べたから
サカナたちには食指が動かない。
最後まで生ホタルと迷った末、
すじこのおろし合えに決めた。

小鉢を確認すると、
おろし合えじゃなく、おろし添え。
混ざり合うことなく別々だった。
山形正宗の冷たいのに切り替える。
ずいぶん徳利が小さいなァ。
3本も飲んじまったヨ。

キンミヤをボトルキープする常連が両サイド。
ともに煮込みの豆腐のみを注文している。
彼らに倣って発注すると
切り餅サイズの木綿豆腐が2個付け。
ちょいとつまむに打ってつけだ。

それにしてもご亭主が歳をとられた。
そのぶん息子は元気いっぱい。
グラスやボトルの扱いがガチャンガチャンと
これほど音を出すバーテンダーはほかにおらん。

J・ウェインもC・イーストウッドも
「ヘイ、テイキッ・イージー!」ー
たまらず言い放つだろうと思われた。

「大はし」
 東京都足立区千住3-46
 03-3881-6050