2022年5月23日月曜日

第3020話 そぞろ歩いた等々力渓谷

朝から晴れ渡った気分の良い日。
たまには自然に親しもう。
イングリッシュマフィンをかじりながら
そう思っていた。
 
もう20年近く行っていないが
東京23区内唯一の渓谷、
等々力渓谷に白羽の矢を立てた。
そうだ、前回同様、丸の内からバスで行こう。

1時間以上かかって到着したのは13時過ぎ。
バスは降りたが渓谷に降りる前に腹ごしらえだ。
まっ、実際はノドごしらえだけどネ。
訪れたのは「石榴(ざくろ)」。
町で人気の食堂である。
定食はおおむね800~1500円に収まっていた。

女性客が目立ち、オッサンはちらほら。
週末とあって幼子を伴った家族連れの姿も。
カウンターで発注したのは豚の生姜焼きと
ノー・アザー・チョイスの一番搾り中瓶。

バラ肉、玉ねぎに皮付き生姜のスライス数枚。
鷹の爪少々と仕上げに青小ねぎ。
マヨネーズが添えられ、キャベツはナシ。
味付けはなかなかなれど、油分が過多だ。
ナプキン代わりに口元をぬぐったティッシュを
そのままコロコロ丸めて油を吸わせてみたが
食了したとき、団子が5つ出来ていた。

渓谷の入口に温度計があり、
此処は20.7度、渓谷は20.1度を示している。
大した差ではないものの、降りたらヒンヤリ。
谷沢川の細い流れを包み込む緑の木々が涼やかだ。
郊外の世田谷区は緑が深いが奥も深い。

ただ、残念なことに生き物をまったく見かけない。
水鳥1羽どころか、魚1匹見当たらなかった。
池上本門寺前の呑川は鳥だらけだったのにネ。
それもクルマがブウブウ走る橋の下に―。
 
渓谷の奥まで行ってみた。
もっともたかだか10分、そぞろ歩いただけだ。
谷沢川はさらに流れて、ほどなく多摩川に注ぎ込む。

さて、これから何処へ向かおう。
尾山台・自由が丘方面は毎年訪れている。
反対側の二子玉は2年前に行った。
しかし、大井町線で等々力の一つ先、
二子玉の一つ手前の上野毛はかなり昔だ。

田園都市線で二子玉から一つ三茶寄り、
用賀にもずいぶん無沙汰している。
よおし、二つまとめてやっつけちゃおう。
環八を渡り、等々力通りを真っすぐ行きました。

「定食屋 石榴」
 東京都世田谷区等々力3-9-6
 03-6432-2468