2022年5月24日火曜日

第3021話 背後で合コン真っ盛り

大井町線・上野毛の駅周辺を歩くも

これといって惹かれるスポットはない。

十数年前に訪れた中国料理店も見つからなかった。

さらに用賀へ徒歩移動する。

 

あれっ? 

用賀ってこんなにオサレだったかな?

等々力渓谷とはまた違う緑に包まれていた。

狙いを定めた居酒屋の開店まで1時間半もある。

あちこち徘徊して地理を頭にたたき込む。

これで土地カンはバッチリだ。

 

あと30分のところで「節」なるラーメン店に遭遇。

かつお節の節かな? それはともかく、

生ビール&餃子セット(ワンコイン)に誘われた。

餃子は7カンを4カンに減らしてもらう。

 

ガスの補給のつもりだったが

小ぶりな餃子が悪くない。

豚挽きを脇に追いやり、主役はキャベツだ。

餃子は肉々しいのよりキャベキャベしいのが好き。

 

17時を回り、「市屋苑」へ。

これを「いちおくえん」と読ませる。

3億円の府中に対して用賀は1億円ってワケか。

 

カウンターの一番奥に促されると

ヤケに騒々しい。

背後の大テーブルで早くも男女八人春物語。

世に言う合コンである。

牡馬5、牝馬3の出走はキビしいレース。

牡馬2頭があぶれること必至だ。

 

おっと、会津産の馬刺しがあるゾ。

しかもごていねいに赤身、霜降り、

赤身&たてがみミックスの三択。

店主は競馬の馬主かいな?

1億円からも推察できた。

いや、馬主は馬肉を食べないもんだと

馬主ののみとも・半チャンから聞いた。

 

赤身のおかげで生ビがスイスイと

ノドを滑り落ちてゆく。

豚串フライを追加する。

いけネ、さっき生姜焼きを食ったばかりじゃないか。

 

合コンでは自己紹介が始まった。

聞くともなしに聞いていると

「横山です。あだ名がヤンマーなんで

 そう呼んでください」

「・・・・・・?」

「あのぉ、横ヤンマーなんでェす。

 誰もツッコんでくれないから

 自分で言っちゃったじゃないですか」

「ああ、そういうこと」

ようやく小さな笑い声。

 

ハハハ、でもオッサンには受けたぜ。

チミも疲れるなァ、ねっ、ヤンマー!

 

「つけ麺 中華そば 節」

 東京都世田谷区用賀4-13-1

 03-3708-8778

 

「市屋苑」

 東京都世田谷区用賀4-14-2

 03-3707-3223