2023年11月6日月曜日

第3399話 上野の喫茶のオムライス (その2)

上野はアメ横に近い喫茶「マドンナー」。
調ったオムライスはなかなかに美味しそう。
皿に同盛りの繊キャベ、トマト、きゅうりは
最近行きつけている池之端の「JACK」に瓜二つ。
かかるドレッシングまでクリソツだ。
生野菜の脇のタクアン2切れはご愛敬。

スプーン&フォークがセットされるも
J.C.は努めてフォークのみを使用する。
ロンドン&ニューヨークの生活が長いからネ。
彼の地の人々がスプーンを用いるのは
スープ&デザートのみ。
料理に使うのはお子チャマだけだ。

オムライスがことのほか美味。
「マドンナー」をあらためて見直した。
20年近くも前、かつて西浅草にあった、
24時間営業の洋食屋、
「豚八」にはたびたびお世話になった。
仲間うちやスナックのママ&女のコと訪れ、
真夜中のオムライス、夜明けのナポリタンを
幾度口にしたことだろう。

さて上野。
ひんぱんにミートソースの注文が入るし、
隣りのリーマンの生姜焼きも旨そうだ。
驚いたのは食後の熱いコーヒー。
味も香りも一級品である。
おっと今度は浪花のお調子者、
中条きよしが歌い出す。

♪   マージャンしてたと 言いわけも
  投げ出すように 冷たくて
  熱いコーヒー  いれながら
  もうおしまいねと  泣きました ♪
    (作詞:山口洋子)

「理由(わけ)」は1974年10月のリリース」。
この年のヒット曲は「よろしく哀愁」、
「積木の部屋」、「二人でお酒を」が印象深い。

そうこうするうちも客足は衰えない。
1階は2人掛け4卓だが単身者ばかり。
2人以上は地下へ降りてゆく。
喫煙者は2階だ。

味わいある古い店だから
ぜひそちらものぞいてみたい。
「マドンナー」だけに
マァドンナー光景が待ち受けているものやら。
喫煙者をよそおえばたやすく2階へは上がれるが
地下は同伴者が必要かもしれない。

コーヒー飲みではないJ.C.に
美味いと感じさせるコーヒー。
ボリューム軽めのランチも気に召した。
これから月に一度は立ち寄りましょうゾ。

「マドンナー」
 東京都台東区上野6-16-4
 03-3835-4456