2023年11月16日木曜日

第3407話 北区で飲むと 帰宅が早まる (その1)

最近、ふと思うことが多く、
この日もふと思い、北区のハシゴ酒を目論んだ。
後述するが北区には昼から飲める店が少なくない。
朝からなんてところまである。
これでも近年、だいぶ減ったがネ。

スタートは行きつけの飛鳥山「豫園飯店」。
いつものようにJ.C.担当、香蘭の笑顔に迎えられる。
今日はあちこち廻るのでガッツリは食べない。
肉シューマイをお願いした。

ドライの中瓶と一緒に
大根サラダがスッとサーヴされる。
美味いんだなコレがっ!

シューマイは他の料理より時間がかかるため、
彼女がいろいろ気を遣ってくれる。
サラダのお替わりに鳥から揚げまで出て来た。
ありがたいねェ。
ホントにいいコだ、オバちゃんだけれども。

われわれがまだ子どもの昭和30年代。
町の肉屋のシューマイはてっぺんに
緑のグリーンピースがチョコンと一粒乗っていた。
当店は代わりに小海老が一尾乗っている、
横浜の某有名店とは比べようもないほどに旨い。

香蘭に今月、白内障の手術する旨伝えると
今年亡くなった彼女の母君も白内障だったが
手術後よく見えるようになって
ハハハ、翌日から麻雀三昧と来たもんだ。
麻雀かァ、しばらく囲んでないなァ。

中瓶2本にとどめ、手を振った。
音無親水公園をそぞろ歩き、
王子駅前から赤羽駅行きのバスに乗った、
赤羽となれば、目指すは街のランドマーク、
「まるます家」である。

すんなりカウンターに着くことができた。
赤星中瓶と玉ねぎフライを通す。
これがあったら必ず通す。
ビヤホールや居酒屋で
よく串カツを注文するのはある意味、
豚肉より玉ねぎ狙いと言えなくもない、
好きなんだよなァ。

そうしておいてホヤ塩辛を追注。
イカ塩辛だと時として生臭みに閉口するが
ホヤはそのリスクがないからいい。
飲みものは酎ハイに移行する。
当店の酎ハイには
シャレた趣向が用意されているのだ。

=つづく=

「豫園飯店」
 東京都北区滝野川2-7-15
 03-5394-9951