2024年7月2日火曜日

第3570話 師匠のイタリアンをイタだく (その2)

トルナーレ日本橋浜町の「アル ポンテ」。
無類の仔牛好きJ.C.は迷うことなく、
そのステーキランチをお願いする。
相方はワンプレートをセレクト。

突き出しのキャロット・ラペは
伊ではなく仏の印象が強い。
当店の原シェフはもともと
フレンチを志しており、その名残りだろう。
よって、パンもバゲット&バター。

網目模様も美しく焼かれた仔牛は薄切り。
メニューには仏語のパイヤールとあるが
伊語ではパイヤルドが正しい。
焼いたポテトにルッコラ&ラディッキオ。
レモンを搾っていただき、文句無し。

O戸サンは魚介と野菜のフェデリーニに
鶏胸肉グリルのナス&トマトソース。
これまた、まことによろしい。
ドルチェを所望した相方の注文は
りんごパイ&ピエモンテ風プディング。
原シェフが直々にサーヴしてくれた。

当然ながらここで話題は銀座の料理教室。
いや、実に懐かしい。
二人で食後のエスプレッソを味わい、
会計は8500円ほど。
見送りに出てくれた師匠と重ねて談笑。
料理教室はいまだに続いていて
当時は男といえばJ.C.独りだったが
現在は男性も多く、遊びに来てと誘われた。

さんとも・O戸サンと ”飲む・食う” は済んだ。
あとは ”歌う” が残るのみ。
谷中はよみせ通りの行きつけ「G」へ移動。
おや? 店先に選挙カーが停まっている。
おっと、蓮舫じゃないかー。

ドライバーが手持無沙汰につき、素通りで入店。
ところがギッチョン、満席で入れなかった。
しょうがないから
日暮里のカラオケボックスにでも流れるかー。

選挙カーの運チャンに
「蓮舫サンは来てるんですか?」
「ええ、夕焼けだんだんで演説中です」
ちょうどいいや、日暮里駅への道筋である。

谷中銀座の前方から白いスーツの彼女が
群衆と握手しながらやって来た。
そこへ割って入ったJ.C.、
「レンちゃん、ぼくダヨ、シンちゃんだヨ。
 TBSの『アクセス』の・・・」
「わっ、久しぶり、なんで此処に?」
「近くに棲んでるんだ」と手を握る。

TBSのラジオ番組「アクセス」に週一度、
電話出演していたときのMCが蓮舫。
シンちゃん・レンちゃんと呼び合う仲だった。
20年も昔のことである。
「応援してるから頑張ってネ」
「うん、ありがとう!」
両手でハイタッチし、手を振った。

それにしても20年ぶりに相まみえる御仁と
たかだか1時間のあいだに二人。
これを単なる偶然とは思えぬ自分がいたのは
当たり前じゃござんせんか?
エッ? 皆の衆!

「アル ポンテ」
 東京都中央区日本橋浜町3-3-1
 トルナーレ日本橋浜町2F
 03-3666-4499