2024年7月24日水曜日

第3586話 「銀幕の越路吹雪」さらに2作 (その2)

いやはや、お待たせしました。
いえ、実は22日月曜の夕刻。
文京区・谷根千エリアが
ゲリラ野郎の襲撃を受けまして
PCとインターネットが切断され、
接続不能に陥ったのでした。

そこからが大変。
ドコモや ocn をあちこち彷徨って
(実際はたらい回しなんだけど)
ようやく復旧にこぎつけたわけであります。

さて、本題。
神保町シアターにおける越路吹雪特集、
シリーズ4作のラストは「男嫌い」(1964)。
1963年4月から1年間続いた、
人気TV番組(日テレ)の映画版で
主要な役柄はそっくり一緒である。
”ムシる” 、”カワイ子ちゃん” など、
ドラマに出て来る台詞が時の流行語となった。

監督は木下亮。
成瀬巳喜男、川島雄三など、
錚々たる巨匠たちの助監督を務め、
自らの監督昇進第一作が「男嫌い」だ。
TVドラマでは、あの「太陽にほえろ!」を
57話も担当している、

主演は、越路吹雪・淡路恵子・
岸田今日子・横山道代の四姉妹。
そこに末弟の坂本九と
お手伝いの中尾ミエが絡む。
男性陣は森雅之と神山繁。
神山はともかく、森はミス・キャスト。
浮き上がり度があんまりである。

脇役陣も、青島幸男・峰岸徹・名古屋章・
沢村貞子・千石規子など充実しており、
とりわけ「肝っ玉かあさん」の京塚昌子が
懐かしみを生じさせてくれた。

早い話が典型的なナンセンス・コメディ。
木下の悪ふざけもいいところだ。
「男嫌い」は26日(金)までの上映。
メインで併映されている、
「忘れられない90年代映画たち」は
8月2日(金)まで。

翌3日からは新シリーズ、
「太陽族とギラギラの若者たち」。
「太陽の季節」「われらの時代」
「乾いた湖」「青春残酷物語」
「八月の濡れた砂」などが待ち受けている。

J.C.が楽しみなのは
岩下志麻の映画デビュー作、
「乾いた湖」であります。