2024年7月22日月曜日

第3584話 農水省に肩透かし (その2)

農水省の地下1階。
「あふ食堂」の入口で券売機の前に進み、
あふ魚定食をポチッ。
ヒラメのもろこしバター焼きである。

そうしておいてビール、ビール。
ちょいと見つからない。
イヤ~な予感がした。
機械をどういじくり回しても
ビールにゆきつかないのだ。

サービスカウンターの右側に
暗いスポットがあってのぞき込むと
ビールの空瓶のラックが積み上げられている。
オニジさんが背を向け、机に向かっていた。

「あのぉ、ビールはこちらで買うんですか?」
「アッ、お昼はビールないんですヨ」
ガッビ~ン!
「エッ? 夜も営業してるんですか?」
「ええ、夜は職員だけなんですが・・・」
「ああ、そういうことですネ」
「ええ、そうなんです」
得た情報では小瓶が飲めるハズなのにー。
この肩透かしは強烈だった。

ピークを過ぎて閑散としたフロア。
トレーを運んで四人掛けに着席。
味気ない昼めしと相対の巻である。

内容はヒラメ2切れにコーンの粒々が掛かり、
脇にはトマトとサニーレタス。
自分で択んだ小鉢2つはポテサラに
小松菜・しめじ・油揚げの煮びたし。
味噌汁は豚汁だったが
生姜焼きになりそうな横長の薄切りが
3枚も入っていた。

ごはんも美味しく、さすがに農水省である。
フツーの社食や学食より充実度が高い。
だけどサ、ビールのない昼めしは久しぶり。
こりゃ早いとこ、どこぞに移動して
ガス欠を補給せにゃならない。

ちなみに「あふ食堂」の "あふ" は
ホームページによれば、

Agriculture(農業)、Forestry(林業)、
Fisheries(漁業)and Food(食品)の
頭文字からとりました。

古語では、会ふ(出会う)、
和ふ(混ぜ合わせる)、
餐ふ(食事のもてなしをする)、
という意味を持ちます。

「食の責任官庁 農林水産省」に
ふさわしい食堂づくりを目指し、
国産食材、有機農産物等環境に配慮した食材、
被災地食材を積極的に使用したメニューを
開発しています。

ということだったが
オモテに出たらけっこうな雨降り。
あわてて霞ヶ関駅に逃げ込んだのサ。
「およげ! たいやきくん」みたいにネ。

「あふ食堂」
 東京都千代田区霞が関1-2-1 
 農林水産省本館 B1
 03-6206-7990