2011年7月27日水曜日

第105話 焼肉好きの仲間たち

行きつけのヘアサロンは渋谷区役所の真ん前。
このために6週に1度、歩くのもイヤな渋谷に出向く。
小ぢんまりとしたビルの4Fにあるが店名は明かせない。
ハリウッド一の高級住宅街、B.H を店名に冠していて
口にするのも恥ずかしいからだ。
まあ、ここまで言えば明かしたも同然か。

担当者はオーナー理髪師の娘さん。
かれこれ10年来のつき合いである。
以前は南青山の「B」なる店の店長に任せていた。
その後、彼は独立して東急田園都市線・あざみ野から
横浜市営地下鉄で2つ目のセンター北に開業した。
有名ラーメン店「くじら軒」の隣りに店はある。

とてつもなく遠くに移られてしまったものの、
がんばって2年近くは通ったが、さすがに息切れしてギヴアップ。
彼の弟子だった現在の担当者が実家に戻ったのを潮に
渋谷通いが始まったというわけだ。

どうでもよい取り留めのないハナシで恐縮至極。
とまれ、その日はくだんの「B.H」で髪を理した。
それからときどき食卓をともにする、
自称グルメ集団「SKYAMKO」の食事会に向かった。
行く先は「房家 コレド室町店」。
みんな焼肉と聞くと、二つ返事でレッツラゴーなのだ。

幹事が飲み放題のセットを予約してくれており、
一同、ハナから”ガン飲み”モードに入っちまってる。
こちらも若い衆に負けまいと年甲斐もなく
空けた中ジョッキとグラスワインは数知れず。
翌朝、思い出そうとしても計測不能であった。

お待ちかねの肉は活魚の舟盛りさながらに現れた。
それぞれの部位名を記したタグ付きながら
これとて思い出せないのがいくつかある始末。
あとで仲間の一人に確認したところ、
塩盛り
 上タン・中肉・縦バラ
たれ盛り
 上モモ・ハラミ・縦バラ・カルビ・サーロイン
ホルモン盛り
 タン筋・シビレ・ハラミ筋
だったそうな。

最後は全員、冷麺で締めたがみんなよく食うこと。
見ていて舟木一夫の「仲間たち」の歌詞が脳裏をよぎる。

♪  歌をうたって いたあいつ
   下駄を鳴らして いたあいつ
   思い出すのは 故郷の道を
   みんな一緒に はなれずに
   行こうといった 仲間たち ♪
              (作詞:西沢爽)

ヒマに任せて替え歌。

♪  タンをあぶって いたあいつ
   のどを鳴らして いたあいつ
   ヨダレ出すのは 極上のミノよ
   みんな一緒に あせらずに
   食おうといった 仲間たち 

ホント、ヒマだわ。
おあとがよろしいようで。

「房家 コレド室町店」
東京都中央区日本橋室町2-2-1 コレド室町3F
03-6225-2347