2011年11月28日月曜日

第193話 競輪場のある町 (その2)

まずはお詫びです。
前回(先週金曜)のブログのアップが3時間ほど遅れてしまい、
午前中に立寄られる読者にはご迷惑をお掛けしました。
公開予定を誤って3日遅れの本日に打ち込んだのが原因でした。
あらためてお詫びします。

北松戸の「麺座 まねき」をあとにして
駅から来た道をそのまま真っ直ぐ道なりに歩く。
進路は南東に向かっている。

およそ30年ぶりで私立病院の建物の前に立った。
懐かしさもあって院内に入ろうとしたが今日は休診日。
病院の向かいにあった果物屋や鮨屋は跡形もない。
調剤薬局ばかりが何軒も目立ってるのも何だかなァ。
味気ないったらありゃしない。

松戸新田・稔台、
駅への入口に当たる交差点を通りすがる。
道は新京成の線路とほぼ平行に走っているのだ。
どれくらい歩いたろうか、八柱駅に到着。
いつもの花屋に立ち寄った。
買うのは決まって赤いガーベラ2輪に線香。

ここまでくればあと一息だ。
霊園前の雑貨店では供える飲みものを買った。
墓前を清め、香華を手向けてしばらくたたずむ。
線香の煙がたなびいている。
この匂いは嫌いじゃない。

四半世紀も前に当時のGFが棲んでいた、
アパートに立ち寄ったりもして
曲折を経ながら振り出しに戻り、北松戸駅西口。
万歩計は携えていないが
この日は3万歩近く歩いたんじゃないかな。

まだ晩酌にはちょいと早く、再び界隈をぶらぶら。
競輪場前を流れるしょぼい川は新坂川という。
これで一級河川の表示には驚いた。
本郷橋なる橋の上から川面をのぞくと
大きな真鯉がうじゃうじゃと泳いでいるではないか。
都心を流れる神田川しかりだが
日本の河川にはけっこう鯉が生息している。
これが中国あたりだったら
みんな獲られて食われちまうだろうネ、まず間違いなく。
つくづく日本の鯉はシアワセだよ。

昼めし前に目星をつけておいた「義野屋」の暖簾をくぐる。
「吉野家」同様に「よしのや」と読むのであろう。
ここは大衆食堂にして大衆酒場だ。
日本そばもいろいろ揃っており、中華モノは麺類だけで4品目。
アサヒの大瓶(550円)と
鳥ニンニク焼き(3本350円)を所望した。

隣りの席にやって来た競輪帰りのオッサン2人。
接客のお姐サンにビールを頼むと、キリン?アサヒ?の返事。
これに対する応えがふるっていた。
「どっちゃでもええ、泡が出りゃ、それでええ!」
コップのビールを飲みかけてたJ.C.、
危うく吹き出すところであった。

「義野屋」
 千葉県松戸市北松戸1-2-29
 047-364-8007