2012年3月21日水曜日

第277話 今週号の「週刊現代」 その2

当ブログは土・日を除く朝、8時45分にアップしているから
執筆の時間は前日の昼どきであることが多い。
珍しくこの稿は前々日に書いた。
昨日の春分の日は友人の結婚披露宴に出席したため、
おちおち書いている時間などないと思われたからだ。

そろそろ一昨日が昨日になる時間帯。
酒を飲みつつ、音楽を聴きながらコレを書いた。
飲んだのはぶっかき氷をいっぱい入れたレモンハイ。
下町の定番焼酎・キンミヤを市販の炭酸飲料で割った。
目黒のほうにある博水社という、
出版社みたいな名前のメーカー製でサワーフレッシュというヤツだ。
炭酸のガスが強めで甘さは控えめ、
レモン果汁が10%入っており、なかなかに重宝している。

聴いていたのは活動を中止しているダークダックスの名曲の数々。
何だか久しぶりに往年の名コーラスが聴きたくなったのだった。
今かかっているのは「アムール河の波」。
目を閉じるとまぶたの奥でシベリアの大河が
滔々と流れてゆくさまが浮かぶ名曲である。
この曲いついてはまたふれる機会もあろう。

さて「週刊現代」の記事であった。
新聞の紙面に寄付者の名前が掲載されるとなったら
寄付金の額がピーンとハネ上がった一件だ。
中日新聞は全員の名前を紹介したと証言しているが
匿名を希望する人は誰もいなかったのだろうか?

義捐金を送る行為は善行に相違ない。
しかし、その善行が広く社会に公表され、
立証されるという前提のもとに
多くの善行があったことを当の新聞社が答えている。
J.C.が引っ掛かりを覚えるのはこの点だ。

もちろん被災者にとって
善行は大きければ大きいほどありがたいに決まっている。
「それでいいじゃないか、余計な横槍を入れるなヨ!」―
何やらそんな声も聞こえてきそうだ。
斬新なアイデアで義捐金を受付けた新聞社は報道機関として
真摯にその使命をはたそうとしたハズ。
寄付をした人たちも善意に基づいて気持ちをお金に託したハズ。
ともに行為自体はまことに尊い。
ただ、中日と朝日の彼我の差を明白な数字で提示されると
正直言ってJ.C.は少なからずひるんだ。
人の心の中の美醜を同時に突きつけられた思いがしたからだ。

まっ、このハナシはこのへんでやめといて、2つ目の記事。
以前、俳優の杉浦直樹が亡くなったときに当ブログでもふれたが
最近まったく姿を見せなくなった名バイプレーヤーに日下武がいた。
記事は彼の近況を伝えてくれていた。
日下サンは病床にあった奥さんの介護を続けて彼女を看取ったあと、
長年共演していた女優サンと再婚していたとのこと。
結婚から1年以上経っているが
この結婚も前妻の死もこれまでまったく報じられておらず、
いかに二人がひっそりと新婚生活を送ってきたがわかるとまとめている。

今年で81歳におなりだが再び舞台に映画に元気な姿を見せてほしい。
そういえば、先週今週と2週に渡り、コラム休載中の伊集院静サン。
過労で倒れでもしたかと編集部に電話を入れたら
来週には復旧するとのこと、大事に至らずけっこうでした。