2012年4月4日水曜日

第287話 「FRIDAY」で連載スタート

写真週刊誌「FRIDAY」で連載コラムを担当することになった。
今週金曜(4月6日)発売の号からでタイトルは少々長く、
「超辛口グルメ評論家J.C.オカザワがうなった!
旨すぎる!男の昼めし」
ちょいとばかり何となく面映い。
巻末のカラーグラビアですから
当ブログをご覧の方々には併せてご愛読をお願いします。

売上に直結しかねない重要コラムにつき、
目下、全力投球で臨んでいる次第。
購買層を慮ってボリューム重視のガッツリ系を心がけるとともに
写真週刊誌の性格上、ビジュアルも大事な要素となる。
てなこって連日連夜、食べ歩きにいそしんでいる。
昼めしなのに”連夜”というのは
昼夜同じものを供する店が少なくないからだ。
自分では取材をせず、黙って食べ、黙って帰ってくる。
支払い時に「ごちそうさま」のひとことは添えますがネ。

1ページ、ズドンと写真入りで掲載するからには
店との折衝、並びにデータの取材が不可欠。
このミッションはライターのS子女史が担当してくれる。
編集のK原サンと仲良くトリオを組んで
毎週、これぞという男の昼めしを紹介してゆくわけである。

この際、残念なのは白羽の矢を立てたのに
取材を受けてくれない店舗が意外に多いこと。
せっかく固定客が付いているところを
ヨソ者に荒らされたくない店主の気持ちはよく判るけど・・・。

京橋の「栄一」もそんな一軒だった。
昼は親子丼(840円)と焼き鳥丼(1050円)の二本立てのみ。
狙いは串5本分の焼きものが乗った焼き鳥丼だ。
正肉(もも肉中心に胸肉少々)、砂肝、つくね、
レバー(ハツが1片混じっていた)、うずら玉子の計5本。
まさに百花繚乱の華やかさである。
ビジュアル的にも優れているのは
純白のうず玉が絶妙のアクセントになっているからだ。

「栄一」の前の通りは
たかだか30メートルほどの間に4店が焼き鳥丼を競い合い、
焼鳥横丁、あるいはチキン・ストリートと呼ぶにふさわしい。
泣く子も黙る、もとい、鳴く鶏も黙る焼き鳥横丁がここにある。

「伊勢廣」・・・5本丼(1800円)・4本丼(1500円)
「都鳥」・・・鳥重・もつ重(各900円)
「一の倉」・・・焼きとり丼(880円)
といった塩梅。

なお、一番強気の商売をする「伊勢廣」は
13時より3本丼(1000円)を提供しているが
客の立場からすると、これって何だかあべこべだ。
立て混むピーク時にこそ、
時間と金をセーブできる手軽な廉価版が求められるハズ。
ところが反対に店としては割安に見せかけ、
オフタイムにも客を呼び込もうという魂胆なのだろう。
これを”あざとい”と言ったら言い過ぎかもしれないナ。

「栄一」
 東京都中央区京橋1-5-1
 03-3281-6578