2012年4月27日金曜日

第304話 烏骨鶏の卵

一昨日の水曜日の朝。
当ブログのアップやらメールの整理やらを終えて
何気なしにTVをつけると、
ありゃりゃ、ダルビッシュと黒田が投げ合ってるヨ!
まだ浅い回でよかったものの、こいつはうっかりしてたぜい。

両投手とも応援してるから
イマイチ行け行けドンドンとはいかないものの、
朝めしも食わず(普段から食いませんが)、
飲みものすら飲まず、TVの前に釘付けである。
今シーズンの場合はほとんどの日本人がダル派でしょうよ。
しっかし、9回一死でヒットを打たれたときは天を仰いだ。
あの場面、メジャーは投手交代がほぼ常識だもんなァ。
個人記録の完封なんてどうでもいいことだもんネ。
まっ、昭和のいる・こいるじゃないが、しょうがね、しょうがね。

その日は週刊誌のランチ取材で遠出の予定を取り止めた。
これをキャンセルとは言わない。
店を予約したのでもなく誰かと約束したのでもないからネ。
したがって昼めしは急遽、ウチで食べることにした。

6回を終わったあたりで米をとぎ、
1時間ほど経ったら炊飯器のスイッチをオン。
試合終了時にはバッチリ炊き上がっていた。
ちなみに米は近所の米屋で買った佐渡産コシヒカリ。
その前は富山産コシ、そのまた前は三重産コシ、
そのまたまた前は珍しくも宮城産ササニシキであった。
まっ、どうでもいいっか!

問題はオカズである。
あいにく冷蔵庫には玉子がない。
でもネ、鶏卵はないが烏骨鶏卵が3個あった。
月曜の朝、宮城県・登米市の道の駅で買ったものだ。
ほかには仙台の市場で仕入れた甘ユリなる山菜も。

朝めしみたいな昼めしの献立は

烏骨鶏の生玉子 烏骨鶏の目玉焼き 
野菜(ピーマン・キャベツ・玉ねぎ)炒め 
甘ユリの味噌汁 焼き海苔 ごはん 麦茶

甘ユリは長ねぎとホワイトアスパラの中間感じ。
ほのかな苦みがあってとてもおいしい。
烏骨鶏卵は口当たりがまろやか。
生玉子はススーッと、のどを滑っていった。
目玉焼きは半透明の白身が固まりにくく、
ちょいと海亀のそれを思い出させる。
鮮やかなレモン色の黄身が崩れやすいので要注意。

今は昔、シンガポール赴任時代。
扁桃腺を腫らして5日ほど寝込んだあと、
病み上がりに中国系の友人が
烏骨鶏を丸ごと使ったスープを作ってくれた。
骨のみならず皮も真っ黒の烏骨鶏。
肉は食わずにスープだけを飲むのが彼らのスタイルだ。
これが効いたかどうかは定かでないが
そこは医食同源を貫いてきた民族の知恵、
元気になったことだけは間違いなかった。