2012年4月18日水曜日

第297話 ファニーな朝食を (その2)

ある晴れた朝、真面目に朝食を作ってみた。
ちゃあんとごはんを炊いてネ。
米は近所の精米店で購入した富山産コシヒカリ。
その前に買ったのは三重産コシヒカリだったが
どちらもなかなかのレベルに達している。
米は米屋で買うべし。

生野菜だけじゃメシは食えんから
ほかにもいろいろごじゃります。

千葉県産のはまぐり

見よ、この美しさ。
貝殻が傷だらけの中国産とは似て異なるもの、
磨き上げられたマーブルのごとき光沢を放っている。
けっこう立派なサイズが5粒もあったため、
大きい2粒を潮仕立ての吸い物とし、残りは味噌椀にした。
味噌は長野県・上田の信州味噌”蔵の禅”である。
これがマイルドな旨みに満ちみちてグッドなんですなァ。
朝から二重の、もとい、二汁のシアワセに酔いしれる。
エッ? お味のほうは? ときましたか。
どちらがアヤメかカキツバタ、甲乙つけがたしでありました。

実を言うと、この日は朝からアルコール度2.5%にして
糖質ゼロのキリン濃い味ロング缶をやっちゃいました。
野菜と吸い物ともう1皿を友として―。
この1皿こそがファニーこのうえない代物だったのだ。
朝めしなので玉子でも焼こうと思いきや、
冷蔵庫を開けたらば、何とアウト・オブ・ストック。
一瞬、落胆したものの、ここで妙案がひらめいた。

トリの玉子がなけりゃ、アヒルの玉子があるぜ!
登場願ったのは香港みやげの皮蛋(ビータン)クンだ。
元部下のA子がくれたヤツ。

ヘンでしょ? おかしいでしょ?

でも、ちゃんと香菜に白髪ねぎまで添えたんだかんネ。
朝からこんなん食べてるバカはおらんだろ。

そして一膳メシの相方には
前述の味噌椀とハタハタの一夜干しである。

皮目のツヤが何とも言えぬ

このハタハタだけは焼き上がりもお目に掛けましよう。

火を通すと微妙なクネリが発生 

う~ん、コイツはシシャモの上をいっちゃってるぜ。

その朝の献立をもう一度整理すると、
 生野菜盛合わせ・はまぐり吸い物・皮蛋w/香菜&白髪ねぎ・
 ハタハタ一夜干し・はまぐり味噌椀・ごはん
である。

フフフッ、五番街でコーヒー片手にクロワッサンかじる、
オードリーもビックリのファニーな朝食となりました。