2014年10月6日月曜日

第940話 東大前の食レベル (その4)

お詫びです。
この稿のアップを火曜朝に設定したまま、
一日、遊びほうけておりました。
今、帰宅して再設定した次第です。
ごめんなさい。

さて、先週金曜日にアップした前話をご覧になられた、
読者の方々より、さっそくお便りをいただいた。
もちろん東大前に暖簾を掲げる、
日本そば屋「まるそ」の前菜に関してだ。

いや、いろいろなご意見、見方があるものだと
深く感じ入った次第である。
せっかくだから
おっしゃるところ両極端のお二人にご登場願おう。
最初に東京都・町田市のY川K実サン。

 どことなく手作り感があって温かさを感じました。
 私には美味しそうなお写真でした。
 そんなにガッカリなさることも
 ないんじゃないでしょうか、J.Cさん!

ハイ、ガッカリはちと大げさでしたかネ。
でも、そんなもんですかねェ。
食欲の”ショ”の字もわかなかったんですがねェ。
ちなみにY川サンは専業主婦にして二児のママである。

そしてもう一方は滋賀県・大津市のA崎H之サン。

 本当ですね、プロの料理人の仕事には見えません。
 素人の女性のお惣菜みたいで
 盛り付けセンスにも疑問符が付きます。

そうなのである。
Y川サンには申し訳ないけれど、
A崎サンのおっしゃる通りなのだ。
厨房はのぞかなかったが、おそらく作り手は女性であろうヨ。

味のほうも推して知るべし。
箸をつけてみても料理人の意図がまったく伝わってこない。
相方も呆れたというか、
困り果てて彼女の眉は20時20分を指していた。
さもありなん。
こんな前菜なら、ないほうがずっとマシだ。

メインのそばに対する期待感は消し飛んだが
こちらの思惑とは関係なしにそばが茹で上がった。
おや? 見た目は悪くない
冷水に打たれてシャキッとしている。
そう、そば屋はそばに撤するべきなのだ。
客単価を押し上げるための策を弄してはいけない。

しかしながら味わってみた、もりはごくフツー。
香り・のどごし・舌ざわり、特筆すべきものは何ひとつない。
この日、われは大きな間違いを犯してしまったのかも・・・。

=つづく=