2015年7月17日金曜日

第1144話 不思議なパンだヨ 焼きそばパン (その1)

近頃はひと頃よりだいぶんにパンを食べている。
午前中に片付けなければいけないミッションが多く、
スムースにことを運ぶには
それなりの栄養素を脳に届ける必要があるからだ。

トーストを焼くのすら面倒なとき、
お世話になるのは前日のうちに買い置いた調理パン。
それも昔ながらのパン屋さんやベーカリーがよい。
若い女の子や中・熟年のオバはんであふれる、
オサレなブーランジェリーは好みに合わない。
もっともたまさかバゲット、クロワッサンのお世話にはなるがネ。

調理パンと菓子パンの区分けをきっちり把握してないものの、
一応、食事の対象に成り得るのが調理パン、
おやつ、あるいはデザートの一種が菓子パンだろう。

どうも菓子パンは苦手。
甘いものだと食事を取った実感がまったく伴わない。
ましてやケーキなんか論外、見たくもないネ。
見ただけで胸ヤケがする。
世の中には朝食代わりに
朝からケーキを食べる女性が少なくないらしいが
わが身にはあり得へん暴挙と言うほかはない。

そしてコンビニのサンドイッチ、ハンバーガーより、
さびれたショボいパン屋で出会うコロッケパン、
ハムカツサンドに食指が動く。
ほとんど大当たり!はないけれど、
幼い時期から親しんだ味は
美味い・不味いの問題をを超えて懐かしみを覚える。

みなさんご存じの焼きそばパン。
ありゃ、何なんだろうねェ。
ドッグ状のパンに焼きそばをはさむ、
いったい誰の発明品なんだろう。

最近はトンと見かけなくなったが
かつてスパゲッティパンというのがあった。
いや、今でもどこかでひっそりと生息しておろうが
1980年代半ばあたりから徐々に
姿を消していったものと思われる。

焼きそばパンの焼きそばの代わりに
スパゲッティ・ナポリタン、
それもケチャップたっぷりの太打ち麺であることが多かった。

スパゲッティの本場、南イタリアではパスタとともに
パンを食するからある意味、
本場の食習慣を取り入れたアイデア商品と言えなくもない。

ある日曜日の朝、J.C.の脳にもあるアイデアが浮かび上がった。

=つづく=