2015年9月14日月曜日

第1185話 家庭の味のネパール料理 (その1)

 3~4ヶ月に1度くらい顔を合わせ、会食を楽しむ仲間がある。
顔ぶれは、O野チャン・I田クンに、A子・Kるの両嬢だ。
二人とも”嬢”と呼ぶには少々、薹(とう)がたっているけれど、
ともになかなかの器量よしではある。

以前は幹事持ち回りで店を選んでいたが
ここ数回はその役をカレーの達人・O野チャンに任せっきり。
何せこの人、すでにクローズはしたものの、
横濱カレー・ミュージアムの元名誉館長の肩書を持っている。

向かうは巣鴨のネパール料理店、「プルジャ・ダイニング」。
JR山手線のほぼ線路沿いに店を構えている。
すると開催日の夕方、メンバーに向けて
Kる嬢から一通のメールが来信。
何でも仕事が早く終ったので時間に余裕のあるおヒマな方、
0次会はいかがでしょうか? というお誘いだった。

結局、快く応じたのはおヒマなJ.C.だけだった。
巣鴨に心当たりの店はおあり?の問いに
「巣鴨ときわ食堂」とワインバー「プティ・ポワ」の二択を提示すると、
彼女のチョイスは後者であった。
まっ、そりゃそうかも知れんわな。

一次会開宴の1時間前に「プティ・ポワ」で待合せた。
この店は何度かランチに訪れているし、
1週前の同じ金曜夜にも立ち寄った。
昼と夜を比べたら、どちらかといえば、昼に推したい店である。
その辺りのことは日をあらためて紹介したい。

アサヒ熟成の生で取りあえず乾杯。
スーパードライのほうが好みなれど、
瓶と違って生の場合はクセがさほど気にならない。
とにもかくにも暑い日のことだから
冷たい生ビールの美味しさは格別である。

あとに食事会が控えているとはいえ、
ワインバーでワインを飲まなきゃ、スタッフの面々に失礼だ。
よって生ビールをお替わりしたのち、
シチリアのシャルドネをワン・グラス。
ついでに何かつまみをと、白貝のワイン蒸しをお願いした。

白貝というのはその名の通り、
白粉(おしろい)を塗りたくったかのように真っ白な貝殻を持つ貝。
白粉を塗りたくったといっても、ときどき地下鉄の車内でも見掛ける、
二本脚の女狸(めだぬき)なんぞよりずっと可愛い容貌をしている。
平ぺったく薄いので、皿貝と呼ばれることもしばしばだ。
産地は主として北海道の太平洋側、それも浅い海である。

鮮度のせいだろうか、ワイン蒸しの仕上がりはイマイチだったが
シチリアの白ワインを飲み干して
一次会のネパール料理店にに向かう二人であった。

=つづく=

「プティ・ポワ」
 東京都豊島区巣鴨1-11-6
 03-3944-8508