2015年9月15日火曜日

第1186話 家庭の味のネパール料理 (その2)

豊島区・巣鴨の夕まぐれ。
フレンチ・ワインバーの「プティ・ポワ」から
ネパール料理店「プルジャ・ダイニング」に移動する。

到着すると、すでにO野チャンが
サッポロ黒ラベルの生を飲みながら待っていた。
ほかの二人は仕事が長引き、遅れてやって来るという。
A子にいたっては名古屋からの出張帰りとのことである。
それほどの遅着ではなさそうなので三人はビールの飲み直しだ。

ほどなくフル・メンバーが揃い、食事会の始まり、はじまり。
初っ端のディッシュは、青バナナとジャックフルーツの炒めもの。
どちらもはるか昔に食べた記憶がある。

まず、青バナナ。
あれは1973年、東アフリカはウガンダの首都・カンパラだった。
クーデターを成功させたあと、独裁者・アミン将軍は
敷いていた鎖国政策を解いて外国人の入国を認める措置をとった。
その直後に同国を訪れたのだが
食堂で庶民が食べているのは一様に青バナナの煮込み。
郷に入ったら郷に従え、先人の教えに倣って食してみたものの、
けっして美味しいものではなかったネ。

ジャックフルーツは1984年頃、シンガポールで食べた。
地上最大の果実と呼ばれ、ドリアンに似たような形状と果肉を持つ。
ただし、ドリアンのように強烈な臭気を持ち合わせてはいない。
デザートというより、惣菜の素材として使われていたように思う。
これもまた、あまり旨くはなかった。

ネットの書き込みでは評判の高い「プルジャ・ダイニング」ながら、
青バナナ、ジャックフルーツともに
ハナシの種に一度でじゅうぶんといった感否めず。
しかしながら、これがネパールの家庭料理とは!
アフリカならいざ知らず、
アジアの民もさまざまな食物を日常、楽しんでいるんだねェ。

お次は羊と山羊のあぶり肉だ。
どちらも野性味に富んだ味わいである。
羊はおそらくオーストラリアかニュージーランド産であろう。
それでは山羊はどこからやって来たのか?
女主人に訊ねてみると、群馬産とのこと。
へえ~っ、群馬の山羊かいな。

ここでJ.C.、思わず膝ポン。
そうか、そうか、群馬の民謡に山羊節、もとい、
八木節ってのがあったっけ・・・。
いや、失礼!

締めには羊だか山羊だか判らんけれど、
もつ煮込みのカレーライスをいただき、定例会は終宴を迎える。
線路沿いに巣鴨駅方向へ戻り、
二次会はカラ館でカラオケと相成りました。

「プルジャ・ダイニング」
 東京都豊島区巣鴨1-36-6
 03-6912-1867