2015年9月18日金曜日

第1189話 あの鮎をもう一度 (その1)

 視聴率調査で毎回、首位の座を争うラジオの人気番組が
「森本毅郎・スタンバイ!」(TBS)。
平日の朝、6:30~8:30の時間帯に生放送されている。

番組が始まったのは1990年4月。
番組の冒頭に”ウォール・ストリート情報”というのがあって
当時、ニューヨークに居たJ.C.は週に1度、生出演(電話)していた。
第1回から帰国する寸前の’97年9月まで
400回近く、日本へリポートを届けた記憶がある。

週一の出演というのは常時5人の出演者が
月・火・水・木・金曜を輪番制で担当していたため。
みなニューヨークの金融界に身を置くディーラーであった。

あれは確か6年前。
ふとしたことから往時のメンバーによる、
食事会開催のハナシが持ち上がる。
ほどなく神田神保町の寧波料理店「源来酒家」に
出演者(4名)、担当ディレクター(2名)の計6人が集まった。
以来、3~4ヶ月に1回、定期的な開催が続いている。
会の名称は”NYKリユニオン(同窓会)”。

メンバーが集まり易い都心の店を毎度選ぶのはJ.C.の仕事。
目先を変えるために料理ジャンルや開催場所に
ヴァリエーションをつけているが
5年も経てば自ずと馴染みの店が出て来る。

リピートして使っているのは今のところ3店舗。
神楽坂・本多横丁の「新富寿司」。
本郷・菊坂下の「海燕」。
ここはロシアン・レストランだ。
そして深川・清澄の和食店「天竜」である。

7月末だから・・・もうひと月半以上にもなるんだねェ。
深川の「天竜」に一同が終結した。
その間、池波翁の「銀座日記」をずっと連載しており、
紹介するヒマとてなかった。

とにかく夏がくれば思い出すのが「天竜」。

 ♪  夏がくれば 思い出す
  はるかな尾瀬 遠い空
  霧のなかに うかびくる
  やさしい影 野の小径
  水芭蕉の花が 咲いている
  夢見て咲いている 水のほとり
  石楠花色に たそがれる
  はるかな尾瀬 遠い空   ♪
     (作詞:江間章子)

栃木県・尾瀬沼を爆発的に全国に広めた、
同様の名曲、「夏の思い出」の一番である。

=つづく=