2016年6月23日木曜日

第1388話 めったに行かないホルモン焼き (その2)

つくばエクスプレスの西日暮里駅前から
ちょっと裏道に入った場所にある「西日暮里ホルモン」にいる。
相方はワイン会仲間だったS川サン。

ハラミを焼きながら互いに飲みもののお替わり。
そうしておいてレバーを追加した。
まぐろブツみたいなレバー
プリプリの弾力が鮮度の良さを立証している。
牛・豚・鳥を問わず、レバーは大好物だ。
これまでの3品ではレバーがベスト。
単なる好みの問題だけではない気がする。

内臓以外も行っとこうと焼肉屋の定番、カルビを注文。
これも長いのが一枚で来て、見るからに美味しそう。
焼き過ぎないように気をつけて
でもネ、この店は常に見た目と実際が裏腹。
いえ、不味くはないんだが
明らかに豪州産のオージー・ビーフだ。
グラス・フェッド(牧草育ち)特有の臭みがある。

近年は豪州にもWAGYU(和牛)と称して
高品質の牛肉がプロデュースされているものの、
それはグレイン・フェッド(穀物育ち)。
根本的にエサが違うのだ。

つい最近、近畿大学が
サカナ臭くないブリの開発に成功した。
すべてはエサの賜物である。
それほどに飼育・養殖における肉・魚の食味はエサ次第。
これは自然界の天然物にも言えることである。

ビールに飽きてはいないけれど、他のものを飲みたくなった。
相方につき合ってマッコリかな・・・
いや、たまには赤しそ風味のバイスにしよう。
 
使用する焼酎が金宮なので殊更”飲指”が動いた。
通常、コリアン系の店では真露(ジンロ)が主流だ。
登場したバイスセットに瞠目
何と、金宮がパウチに入ってるじゃないか!
へェーっ、こんなの初めてだ。
 
おそらくホッピー用であろう。
世に”ホッピー三冷の法則”というのがあって
よく冷えたジョッキにシャーベット状の焼酎を投じ、
これもよく冷えたホッピーを注ぐ。
白・黒・赤、ホッピーの色は選ばない。
 
とにかくバイスにしてよかった。
この機会を逃したらパウチの金宮には
いつまた会えるか知れたものではないからネ。
 
しばし箸の手を止めて談笑。
相方が
「テグダンとコムタンはどう違うの?」―
こう問い掛けてきた。
ん? どうだったけな・・・。
 
=つづく=