2016年6月29日水曜日

第1392話 鮎あればこそ (その1)

水無月。
今年もこの月が来て去りつつあって、もうじき文月。
サカナが美味しい季節である。
かつお・こち・真子がれい・穴子・はも・あわび・・・
いろいろあるなァ。

海のサカナたちはさておき、
毎年恒例の天然鮎を愛でる会を開催。
深川・清澄の「天竜」に集結したのはいつもの七人。
歳が歳だけにサムライというより、
ほとんどサムイ顔ぶれである。

平均年齢はいくつだっけかな?
もっともJ.C.が最年長なんですけどネ。
この日は約2名が集合時間の18時半に
間に合わないとのことで
幹事のJ.C.もヨソで多少の時間をつぶすことにした。

独りでつぶすのは簡単なれど、
せっかくだから佃島在住の友人に電話を1本。
「サク飲みだけで悪いが、つき合っておくれ」
「ちょうどヒマしてたから行ってもいいヨ」
持つべきものは友である。

中央区・佃から江東区・門仲までは
クルマで1メーターの至近距離。
ところが相方は散歩がてらに
相生橋を歩いて渡ってやって来たと言う。

待合せたのは深川不動尊前。
正しくは深川不動堂というらしいが
小学校時代、この界隈に棲んでいたとき、
大人たちはみな不動尊と呼んでいたから
不動堂には少なからず違和感を覚えてしまう。

訪れたのは一風変わった立ち飲み「M」。
この店のことは近々つまびらかにするので
現時点では名前を伏せておこう。
いえ、べつにもったいぶる気はまったくございません。

およそ45分、2杯づつ飲んでサラリと別れた。
ただし、2週間後に浅草で再会することを約した。
相方のリクエストは浅草の場末で人の行かないところ。
とりわけ観光客など皆無のところ。
いいでしょう、いいでしょう、お連れしましょう。

1杯のつもりが、ちと長居して
本会場に到着したときは最後の一人の体たらく。
お店にもメンバーにも心配を掛けてしまった。
取り急ぎの乾杯はこの二月、
本郷菊坂下のロシア料理店「海燕」以来である。

=つづく=