2017年7月4日火曜日

第1658話 プチッと噛まれた小籠包 (その2)

台湾料理屋「府城」のテーブル席。
勘違いにより、そばの他店に入ったあとだった。

 勘違い コタツで母の 手を握り

でありました。

そうしてこうして目的地に入店の巻。
ふと気がついたが日暮里の、殊に東口のロータリー側は
やたらめったら中華料理屋が多い。
ほとんど乱立状態だ。

そんなら横浜の中華街はどうなんだ! ってか?
おやおや、そう来やしたか。
あちらは世界中に存在するチャイナタウン、
一緒くたにされちゃ、かないやせん。

乱立の日暮里といえども台湾系は当店だけと思われる。
まずは二人、台湾産の、その名も台湾ビールで乾杯。
すっきりラガー系である。
中共の青島より口当たりがいい。
おっと、中共は死語か?
でも、共産党独裁の中華人民共和国である以上、
略して中共の、いったいどこが悪かろう。

「府城」のスタッフは接客とレジが女性、
厨房が男性のそれぞれ1人づつ、計2人。
客はほかにカップル1組のみだから
これでじゅうぶん回るのだろう。

女性スタッフの物腰と客当たりが柔らかい。
お国柄からか、おっとりしたところがある。
やはり中国本土とは違うなァと感心。
と思ったのは違いは違いでも、再び当方の勘違い。

 勘違い コタツで ・・・

さっきやったからやめとくが
訊いてみたら南京郊外の出身だった。
そりゃ本土にだっておとなしい人はいるわな。

第一次のオーダーは
台湾ピータン・豆苗炒・小籠包のトリオ。
われながら完璧な組合わせであろうと自画自賛。
出来上がりを楽しみに待つ。

小瓶の台湾ビールは
アッと言う間に飲み干されてお替わり。
初めに運ばれたのはピータンくんでありました。
ピータン、殊に台湾のものは好きなんだよネェ。
ところが・・・

=つづく=