2017年7月20日木曜日

第1670話 年に2回の仲間メシ (その1)

定期的ではないものの、
平均すると年に2回は食事をともにするメンバーがいる。
別段、会の名称はない。
6月の下旬、集まることとなった。
W・H・Tの三人で、Tがリーダー格。
常にまとめ役を買って出てくれている。
前回は確か1月だったから、ほぼ半年ぶりになる。

ここでふと思い出した。
1月の会は春日の「フーゴー」なるワインバーだった。
仏名を「bar a vins FOUGAU」という。
昨年の11月、文京シビックセンターで創作オペラ、
「改ざん!! フィガロの結婚」を観たあとに立ち寄ったが
近いうちにウラを返し、
あらためて紹介すると予告したのだった。
それをコロリと忘れちまった。

そんなこって半年遅れながらサラリと紹介したい。
当夜はカールスバーグの生でスタート。
脚付きグラスに満たされたビールが4つ、
テーブルに運ばれたのだが、ビックラこいたネ。
何と、J.C.のだけ泡少なめに注がれてるじゃないか。

生ビールを注文する際、いつも泡少なめでお願いするが
たった1度、それも2ヶ月前のことを
このギャルソンはちゃあんと覚えてくれていた。
恐るべし。
そして称えるべし。
まっことプロの仕事であり、仕業であった。

ワインは白がイタリアのピノ・グリージョ。
赤はスペインのテンプラニーリョ。
ニース風サラダ、ポム・フリット、水たこ&有頭海老のソテー、
USビーフのハラミ・ステーキなどを食べ継いだ。
よく飲み、よく食べ、よく喋り、楽しい夕餉でありました。

そして今回である。
オーガナイザーのTによるとメンバーのリクエストは
一次会の食事処ではなく、二次会にある由。
とにかくカラオケ・スナックに行きたいらしい。

以前にもその手の店に案内したが
どうやら気に染まったようだ。
そりゃそうかもしれない。
HとWの年代にカラオケといったらまずボックス。
ヨソで歌ったことなど、まったくなかったろう。

雁首揃えて自分の選曲に没頭するボックスなんかより、
他の客への気配りが欠かせない、
スナックのほうがワンランク上だわな。
一種、大人の社交場といった気配があるからネ。
T曰く、最近増えたこの手の女子を
スナッキーと呼ぶんだそうだ。
ホンマかいな?

=つづく=

「フーゴー」
 東京都文京区春日1-15-9
 03-3830-0525