2018年6月4日月曜日

第1885話 「やかん」のやかんはヤバかった (その2)

大岡山は「大衆酒場 やかん」のカウンターに独り。
当店の名物はその名もやかん。
やかんに入った焼酎をグラスに注いでくれ、
ジョニ赤のボトルに入ったシロップで
客がおのおの勝手に割るスタイルだ。

せっかくだからそのやかんを所望した。
割り材のスペースをあけるために生(き)でやると、
いや、けっこうな度数であった。
梅風味のシロップで割ろうにも
とにかく焼酎を飲まなきゃ、割るに割れないのだ。
お1人様3杯までのローカルルールが設定されてるけど、
こりゃ3杯も飲めんぜよ。

豆あじを2尾残したので何かつまみを頼まねば―。

塩豆(150円)  揚げ立てとうふ(260円) 
かりかりウインナー(280円)  昭和のハムカツ(280円)
貴族のハムカツ(380円)  山形三元豚もつ煮込み(330円)

品書きにはそんなところが並んでいる。
ちなみに貴族のハムカツはハム+チーズの重ね揚げ。

女性客が串カツを注文した。
オニイさんはソースかポン酢を訊ねている。
彼女たちはポン酢を指定した。
ふ~ん、串カツにポン酢ねェ。

テーブルのグループ客が自家製しゅーまいを3人前も頼んだ。
どうやら人気メニューであるらしい。
1人前2個と聞いて便乗してみた。
豆あじみたいに7つも来られちゃ手に負えないからネ。

しゅーまいは可も不可もナシ。
独り飲みには手軽なつまみではアル。
先刻のハンバーグのおかげで腹にはもう何も入らない。
やかんの酔いがも軽く回ってきて
お替わりをする気にもなれない。
いったん生ビールに戻すことにした。

おっと、ここにもガリ酎ハイがあるじゃないか。
思い出すなァ、本八幡の酒場「馬越」を―。
あれは今年の1月末。
隣りに座った見ず知らずの女性に
味見させてもらったガリハイであった。
その名の通り、ガリ(漬け生姜)をブチ込んだ酎ハイだ。

「馬越」だけのオリジナルかと思いきや、
その後、他店でもちょくちょく見掛けるようになった。
もっとも自分で注文することは
これまでもこれからもまずないけどネ。

はて、次は何処に行こうか?
戸越銀座、旗の台、九品仏、候補地が浮かんでは消える。
自由が丘や二子玉川みたいな大きい街には行きたくない。
ここでピンと来た小さな町がありました。

「大衆酒場 やかん」
 東京都大田区北千束1-62-2
 03-6421-1588