2018年6月7日木曜日

第1888話 満足のフレンチ惣菜

平和でのどかな尾山台から帰宅した。
軽めの夕食はディナーというよりサパーだ。
ワインは2日前に抜いたキャンティ・クラシコ。
マッツェイのフォンテルートリ2015年がボトル半分ほど残っている。
フレンチ惣菜にイタリアワインもまたよかろう。

日本では鎌倉幕府が滅亡した頃から
ワイン造りを始めていたマッツェイ家が
カステッロ・ディ・フォンテルートリを買い取ったのは1435年。
キャンティという名称の名付け親もまたマッツェイ家である。

まずカイエットを4枚ほど薄くスライスした。
カイエットは豚の粗挽き肉とほうれん草を
豚の網脂に包んで焼き上げたもの。
ちょいと手の込んだハンバーグといった趣きかな。

ワインとグラス、カイエットとナイフ&フォーク。
冷凍庫にはこぶし大ほどにカットした、
フェルツのバゲットが数個あるのでそいつを一つ解凍し、
バターとともに食卓へ。

う~ん、ハーブの効いたカイエットがいい感じ。
キャンティとの相性もきわめてよろしい。
「オー ボン」はスイーツだけじゃないんだネ。
どこのデパ地下にもある某社の惣菜のはるか上をゆく。
しかもそんなに高くもなく、むしろ割安感があるくらい。

その翌日。
ピエ・ド・コション(仔豚の足)のカツレツと
グラタン・ドフィーヌ(ドフィーヌ風ポテトグラタン)の夕食である。
この豚足料理を初めて食べたのは1971年のパリ。
精肉市場があったレ・アール地区の
その名も「オー・ピエ・ド・コション」だった。
深夜まで開けている店でオニオン・グラタンがつとに有名。
まっ、どちらもさほど美味しいものではなかったと記憶する。
1997年に再訪したが初回同様、料理には感心しなかった。

はたして「オー ボン」の豚足はよかった。
骨を外してあり、とても食べやすい。
ゼラチン質が口中でクニュクニュと溶けてゆく。
これには酢の効いたフランチ・マスタードがピッタリだ。

アルミのケースに入ったグラタン・ドフィーヌは
すでに調理済みで焼き目がついている。
そのままフライパンに乗せ、弱火で下部を温め、
そうしてから上面をオーヴンで軽くあぶる。
こちらはまあそれなりの仕上がりだった。

とはいえ、カイエットとピエ・ド・コションは二重丸。
ほかの惣菜もぜひ試してみたい。
毎月はムリとしても 3ヶ月に1度くらいは
東急目黒線の乗客になる覚悟を決めました。