2018年6月5日火曜日

第1886話 可愛い町並み尾山台 (その1)

やって来たのは東急大井町線の尾山台駅。
なぜこの町のことを思い出したのかというと、
昼食後に通り過ぎた目黒線・洗足駅前の光景に
インスパイアーされたからだ。
大木に育つ前の可愛いいちょう並木を目にして
あゝ、尾山台の駅前通りに似ているなと感じた。

前回訪れたのは2003年。
「鮨 徳助」のつけ台で独り飲んだのだった。
あれから15年も経っているというのに
ハッピーロードの並木はちっとも変わっていない。
いちょうってのは成長が遅いのかネ。

懐かしさのつれづれに歩を進めてゆく。
おおっと、「徳助」が同じ場所で営業してるじゃないの。
あれれ、「オー ボン ヴュー タン」が消えちゃってるヨ。
ここでは2001年に当時のGFとお茶を喫んだ。
コーヒーだったか紅茶だったか、
生菓子だったか焼き菓子だったか、
まったくのアウト・オブ・メモリーなれど―。

ほどなく駅前から続いたハッピーロードが環八にぶつかる。
おやおや、「オー ボン」があったヨ、あった。
すぐそばに移転したんだ。
今日はスイーツをねだるツレもいないし、
もともと甘いものに興味もなければ、
外でお茶する習慣もないJ.C.である。
いったん駅方面に戻ろうと思ったが
旧懐につまづいて入店してみた。
いえ、別れたGFにじゃなくて、昔訪れた店にネ。

うわっ、店内は買い物客でごった返している。
それもほとんど女性ばかり。
さすが世田谷区、このプチタウンには
セレブがいっぱい棲んでるんだねェ。

でも、よお~く見ると、みんなそんなにキレイじゃないんだ。
ただし、みんなとてもキレイな洋服を着てるんだ。
あんまりジロジロ見てると通報されかねないので
奥の惣菜コーナーに向かった。
はて? 以前は惣菜なんてあったかな? 

荷物を持って歩くのがきらいなクセに
魔が射して結局は薬局、
3品も買い込んじまっただヨ。
ピエ・ド・コション、カイエット、グラタン・ドフィーヌ。
何のこっちゃい?
そりゃ、そうでしょう、判らないのがフツーです。
説明は次話にゆずるとして
さらに尾山台の散策を続けましょうゾ。

=つづく=

「オー ボン ヴュー タン」
 東京都世田谷区等々力2-1-3
 03-3703-8428