2018年7月17日火曜日

第1916話 一年半ぶりの焼肉 (その2)

北区・西ケ原の「炭火焼肉 きたむら」にて
生ビールのグラスを合わせたところ。
当夜の財務相は焼肉好きだが野菜はもっと好き。
イの一番に白菜キムチとナムル盛合せを通した。

「つき合ってくれたのでお肉は好きなモノをどうぞ」―
泣かせることを言ってくれるじゃないの。
こちとら、真っ先にタン塩のレモン汁添えなんかを
食わせられるんだろうな・・・悲観してただけに
胸弾ませてメニューを開く。

すぐに運ばれたキムチをつまみながら吟味を重ねた。
そう言やあ、われわれ子どもの頃は
キムチなんて言葉はなかったゾ。
みな、朝鮮漬と呼んでたんだ。
朝鮮焼肉と朝鮮漬、心なしか懐かしさを覚えるネ。

J.C.が択んだ肉の部位はかくの如し。

 ハラミ カルビ ロース ホルモン レバー

すべていわゆる〈並〉である。
〈上〉や〈特上〉は優良品にぶつかる確率は高い。
ただし、柔らかい肉質は歓迎できても
脂の乗り過ぎには閉口してしまう。
A5級なんてのをよく目にするけれど、
ああいうのはホンの1切れか2切れでじゅうぶん。
本まぐろの大とろに共通するものがあるネ。

牛肉もまぐろもサシはほどほどでけっこう。
サシがビッシリ入ったのを
バカスカ食うバカとはサシで食事なんかしたくないヨ。
こっちのメシが不味くなる。
おまけに酒まで不味くなる。

それにしてもこの朝鮮漬、じゃなかった、キムチ。
あっさりしていてなかなか。
北朝鮮の水キムチにはほど遠いが
あんまり味の濃いのは苦手だ。

朝鮮通信使が日本から持ち帰った唐辛子が
半島のキムチに歴史的一大革命を起こしたハナシは有名。
カプサイシンが腐敗を防ぐため、
魚介類の添加が可能となって
キムチに多彩なヴァリエーションを生むことになる。

ぜんまい・豆もやし・小松菜のナムルも上品な仕上がり。
おざなりなところがない。
ビールにも焼肉にも寄り添う一皿と言えよう。
ふむ、フム、この「きたむら」って店は
「Lee Cook」にちょいと似てるかも?

=つづく=