2018年10月1日月曜日

第1970話 時間がとまった商店街 (その2)

江戸のはずれの江戸川区、そのまたはずれの下篠崎町は
新町商店街の大衆酒場「大林」にいる。
「大林」とくれば、第一感は台東区・山谷の同名店だが
相互関係のアル・ナシは知らない。

おっと、お通しのそうめんを口にしたところだった。
紛れもないオリーヴ油の風味は冷製カッペリーニを思わせた。
コイツは考えましたネ。
シャレてるわりにコストはかからんし、手間もかからん。
居酒屋のお通しにはもって来いかもしれない。

注文は、かつお刺身、まぐろ山かけ、
やりいかトマトバター炒め、鳥ハツ塩炒めの4品。
客が紙片に記してオネエさんに手渡すシステムだ。
何せ、接客は彼女一人だから大忙し。
手を煩わせないためにも、まとめて通す。
つまみ類はそれぞれ水準に達していたが
特筆に値するものとてなし。

追加の酒はカリフォルニアの赤、コスタルッシの小瓶。
それと冷たい月桂冠生酒(300ml)である。
気がつけばカウンターは満席。
みな地元客のようでヨソ者はわれわれ二人だけだ。
会計は4500円ほどと大衆価格。
近くにあれば、ときどき伺いたいが
わざわざ遠征するほどではない。
ただし、この新町商店街自体は一訪の価値、大いにあり。

バス通りではなく、裏道を瑞江方面に向かって歩く。
次のターゲットは、とんかつ&串揚げの「冨岳」。
ロースカツが絶大な人気を誇っているらしい。
高田馬場の「ひなた」で食べたばかりのとんかつながら
ボリューム的にも相方がいると心強い。

サッポロ黒ラベルで、まずは和牛のたたき。
別段、どうということもなく、ピンとこない。
とんかつ屋に来て牛肉など食べるべきではなかった。
ロースカツは半分づつ分け合う。
サイズ的に「ひなた」と同程度でこれまた期待を下回る。

海老やら白身やら盛り込まれた串揚げ5本セットは
チーズをいただき、あとの4本は相方にオッツケた。
これも何だかなァ。
ほかにグラスの赤が1杯だけで6000円超はちと高い。

都営新宿線・瑞江駅前のロータリーに戻ってきた。
健啖家の相方はまだいける様子だ。
ロータリーに面した生麺工房「鎌倉パスタ」に入店。
サンマルクカフェが展開するチェーン店である。

当方はサッポロ中ジョッキ、相方はまたしてもグラスの赤。
スパゲッティは”海老の伊勢海老風味クリームソース”などと、
何だかよく判らないのを注文した。
けして不味くはないが伊勢海老の香りは感じられない。
まっ、こんなものでありましょう。

半年ぶりの江戸川区飲みの収穫は新町商店街の佇まい。
焼肉好きなら有名な「ジャンボ本店」の真ん前だから
本命のあとさきに軽く立ち寄っても損はありませんことヨ。

「大林」
 東京都江戸川区下篠崎町10-10
 03-3676-4983

「冨岳」
 東京都江戸川区南篠崎町4-29-12
 03-3698-3001

「鎌倉パスタ」
 東京都江戸川区瑞江2-3-2
 03-6638-2309