2018年10月16日火曜日

第1981話 鯛やほたての舞踊り (その1)

   ♪  むかしむかし浦島は
    助けた亀に連れられて
    龍宮城へ来て見れば
    絵にもかけない美しさ


    乙姫様のごちそうに
    鯛やひらめの舞踊り
    ただ珍しく面白く
    月日のたつのも夢のうち ♪


         (作詞不詳)

ご存じ、小学唱歌「浦島太郎」の1、2番。
この歌は5番まであるが、すべて紹介しちゃうと
何かと口うるさい向きに
「子どもの歌を長々とやってんじゃねェ!」―
な~んて、どやされそうだからやめとく。

冒頭に掲げた歌詞のワケはあとで明かすとして
3連休の初日、
千駄木からバスに乗ってブクロに着いた。

  ♪ 長崎から船に乗って 神戸に着いた
    ここは港町 女が泣いてます    ♪

ハイ、ハイ、判りやしたヨ、ここでやめときますヨ。

到着したのは池袋東口である。
線路の下のガードをくぐって駅北口に出た。
ここは思い出深い場所だ。
中学・高校時代の週末、
級友たちとの待合せに何度も使わせてもらった。
ミーティング・スポットである北口階段上の景色は
今もまったく変わることがない。

徒歩数分、やって来たのはロサ会館。
ここも懐かしいビルである。
階上にボーリング場があって
いや、今もあるんだが高校時代は実によく遊んだ。
殊に受験勉強を始める前の1968年は
ほとんど毎週利用した。
こっちは週末ではなく、平日限定の早朝割引狙い。
当時は1ゲーム=100円だったと記憶している。

そのロサ会館の1階に路面店「キッチン チェック」がある。
奇しくも1968年創業の洋食屋は今年で創業50周年。
半世紀前の高校生に外食など高嶺の花だから
オープンしたことさえ知らなかった。

その後しばらくして存在に気づいたものの、今回が初訪問。
入口は表通りとビル内の両側にあった。
客席は珍しいJ字形カウンターのみ、テーブル席はない。
調理担当はオジさん2人にアンちゃん1人。
接客はマダム風の女性が1人きりだった。

=つづく=