2019年11月4日月曜日

第2255話 帰り掛けの駄賃

大田区・蒲田から品川区・不動前へ移動。
多摩川線だと多摩川駅で目黒線に乗換え。
池上線なら大崎広小路で下車し、あとは徒歩。
前々回の理髪後は多摩川線沿線を延々と歩いた。
よって今回は池上線にする。
もっとも電車に乗るんだけどネ。

♪   古い電車のドアのそば
  二人は黙って立っていた
  話す言葉をさがしながら
  すきま風に震えて
  いくつ駅を過ぎたのか
  忘れてあなたに聞いたのに
  じっと私を見つめながら
  ごめんねなんて言ったわ

  泣いてはだめだと 胸にきかせて
  白いハンカチを 握りしめたの
  池上線の走る町に
  あなたは二度と来ないのね
  池上線に揺られながら
  今日も帰る私なの    ♪

シンガーソングライター・西島三重子の作詞・作曲による、
「池上線」が若い女性たちの心に寄り添ったのは1976年。
ちまたには「およげ!たいやきくん」が流れまくっていた。
子門真人の張りのあるあの声が今も耳にこびりつく。
J.C.的に’76年のベストスリーは

① 「横須賀ストーリー」・・・(山口百恵)
② 「池上線」・・・(西島三重子)
③ 「青空、ひとりきり」・・・(井上陽水)
 次点:「あの日にかえりたい」・・・(荒井由実)

イルカの「なごり雪」もこの年のリリースだ。

空いている古い電車に座りもせず、
流れる景色をドアのそばに立って見ていた。
別段、すきま風に震えちゃいなかったがネ。

理髪を済ませ、JR五反田駅方面に向かう。
この日は早帰りしてラグビーW杯をTV観戦するつもり。
よって未踏の焼きとん「かね将」は
帰り掛けの駄賃程度にしておく。
サッポロ黒ラベルの生中がよく冷えてグンバツだ。
2時間前の「三州屋」とは雲泥の差があった。

通した焼きとんは
かしら・・塩 れば・ひも(しろ)・白コロホルモン・・たれ
白コロのみ160円、あとはみな100円。
串は小ぶりながら、デカいのはイヤだから、
むしろこのサイズがありがたい。

少なめのたれがサラリとして脇の辛子がいい役割をこなす。
惜しいかな、ればだけは少々火が入り過ぎていた。
白コロも値段を考慮すれば、ひもでじゅうぶん。
名物の牛すじトマト煮&ガーリックトーストは次回に回そう。
近年まれにみるサクッと飲みに徹し、1550円を支払い、
一目散で帰宅の途に着きましたとサ。

「かね将」
 東京都品川区西五反田2-6-1
 03-3495-4677