2019年11月14日木曜日

第2263話 ドイツの黒パン ロシアの鮭缶

いつの頃からだろうか?
朝食がライスからパンに代わったのは―。
フード・ダイアリーによると3年前。
わが食生活においてコンスタントにパンを食するのは
給食がコッペパンだった小学生以来のことになる。

朝に限らず、夜もパンをよく食べる。
よく買い求めるのはドイツのパン。
JR上野駅構内、エキュートの紀ノ國屋で
ドイツパンセットを買っている。

プンパニッケル(ライ麦粉、ライサワー種、黒蜜)、
フィグブロート(小麦粉、ライ麦粉、イチヂク、ひまわり種)、
メアコルンブロート(ライ押麦、小麦全粒粉、くるみ)、
以上3種のパン2切れづつの詰合わせが400円ほどだ。
すべて黒パン系で
プンパニッケルが最も色黒、ロシアのそれに近い。

パンに塗るのはバターだがサワークリームなら、さらによい。
ハム、サラミ、パテなど、肉系との相性よく、
スモークサーモン、オイルサーディンの魚系にも合う。
これをビールやワインとやるのはたまらない。

コーヒー・紅茶の際はジャムを塗る。
ドイツのパンにはドイツのジャム、
それもラズベリー(木いちご)が一番。
甘いばかりのいちごジャムではもの足りない。
酸味際立つラズベリーは大人の味、オススメである。

最近の気に入りはプンパニッケル&鮭缶詰の組合わせ。
それもぜいたくして紅鮭缶がいい。
鮭缶はあけぼののカラフトマスが一般に出回っているが
ニッスイがロシアから輸入販売する紅さけ缶は格別。
さほど高くもなく、210g入りが500円ちょいだ。
もっぱらスーパー、マルエツで購入している。 

J.C.にとって鮭缶の第一感はシュムシュ島(占守島)。
千島列島最北端の島は戦前・戦中を通して
国内消費はもとより、輸出用のほとんどを生産した。
シュムシュに関しては浅田次郎の「終わらざる夏」に詳しい。

常用する紅さけ缶はシュムシュのもっと北、
カムチャッカ半島中部の東岸、
ウスチカムチャッカの工場で製造されている。
目の前に拡がるベーリング海から
揚がったばかりの新鮮な紅鮭が生のまま加工される。

黒パンにはバターかサワークリーム。
鮭缶にはレモンとディル。
ディルがなければパセリでよし、
セルフィーユならもっとよし。

合わせる酒はビール、白ワインともにけっこうながら
キンキンに冷えたウォッカにとどめを刺す。
だけど、この瓶とロックアイスが冷凍庫の邪魔者なのよねェ。
まっ、おかげで冷凍食品の買いだめ防止につながっとります。