2020年4月17日金曜日

第2374話 拘置所前に降り立った (その1)

緑のたぬチャンによる週末外出の自粛要請第二回目。
小姑・らびちゃんの諫言にも背を向けて
短いわらじを履いて出掛けた先は人出の少ない、
従って人混みとは無縁のエリアだった。

ここ数年、若者が棲みたい街として
人気急上昇中の足立区・北千住。
東京スカイツリーラインでその北千住を過ぎ、
荒川を渡ると右手に立派な建物が見えてくる。

ここはスポーツ選手をコーチせず、
罪を咎められた科人を拘置する、悪名高き東京拘置所だ。
いや、拘置所そのものが悪名高いわけじゃないから
悪人多きが正しい表現か―。
収容者の中には無実の人も混じっていようが
やはり悪いことをした人のほうが圧倒的に多い。

とにかく降り立った小菅駅。
東京拘置所と聞いてもピンとこず、コスゲと聞いて初めて
ああ、あそこのことか、という都民は少なくなかろう。
思った通り、人影はまばら。
問い合わせて確かめたわけじゃないが
土・日・祝日は面会もないようで余計に閑散としている。
拘置所正門前の喫茶店もこの日は休みだ。

改札を出たら拘置所とは反対の北に向かう。
ここは足立区・足立二丁目で小菅駅も同じ地番だが
東京拘置所は葛飾区・小菅一丁目。
小菅駅が足立区なのは品川駅が港区、
目黒駅が品川区にあるのと同じ。
行政はいったい何を考えていたんだろうネ。
昔の役人がアホだらけだった証しだ。

しかしながら、アホは重罪に非ず。
国会の答弁を聴く限り、
今どきの役人はアホじゃなくてワルだからな。
モロに悪人ヅラの佐川なんか、その最たるもので
ああいう輩を隔離するためにコスゲはあるんだヨ。

昔、オランダ人の彼女の肉を食べちゃった佐川もいたが
あっちの佐川のほうがまだマシなんじゃないのか―。
あんなのを適材適所として出世させた、
悪代官のひょっとこ野郎なんぞ、
早いとこ暴れん坊将軍に成敗して欲しいヨ、ったく。
頼んだぜ、マツケン!

暗たんたる気持ちでしばらく歩き、
やって来たのは飲食店のない一画に
ポツンとあった日本そば屋「そば新」。
店先の品書きに見入っていると、
いきなりバイクが横付けされた。
何だ、なんだ? 佐川急便かァ!
と思いきや、出前を終えた店のオジさんでした。
こちらに軽く会釈して店内に消えていきました。

=つづく=