2020年4月24日金曜日

第2379話 旧東海道をゆく (その1)

この日も歩いたんどっせ。
いい歳こいてテクテク、テクテク、せっせ、せっせと―。
スタート地点はマンモス・ステーション化されて久しい品川駅。
何度も書いているが
この駅は品川区ではなく港区に存在する。

今や新幹線をも停める駅をあとに進路を南に取った。
今日は旧東海道をゆくつもり。
八ツ山橋を渡ったところで
第一京浜に別れを告げ、意中の街道に入る。

この界隈は北品川1丁目。
最寄り駅も京浜急行で品川から一つ目の北品川だ。
勝手知ったる品川・大田区民、
あるいは川崎・横浜市民ならともかくも
他の道府県にお住まいの方で
ジェオグラフィーにうるさい方ならピンとくるハズ。
何だって品川の南に北品川があるんだヨ!
でしょ?

昔の役所がバカなのか、旧国鉄がアホなのか、
国鉄だって一種の役所だから
結局は薬局、昔の役人は
バカとアホとのみっくちゅじゅーちゅ。
まっ、これも何度も書いてるから先に進む。

新馬場で目黒川を南に渡り、南品川1丁目。
13時近くになってそろそろランチタイム。
緊急事態宣言後につき、
あらかじめ営業を電話確認しておいた洋食店へ。
旧東海道沿いの「ティンカーベル」は
新馬場と青物横丁の中間にある

薄暗い昭和チックな店内は8割の入り。
それぞれのテーブルはソーシャル・ディスタンスが
じゅうぶんに保たれている。
卓を埋めるのはすべて地元客、
それも徒歩圏内からと推測される。
グラスの赤ワインをたしなむ客も見受けられたが
柄にもなく自粛する気持ちが働き、麦酒をパスした。

卓上にはペッパーミル、クラフトのパルメザン、タバスコ、
シュガーポット、紙ナプキン、爪楊枝、いかにも昭和だ。
メニューを手に取ったものの、
単品ものに惹かれる料理とてなく、日替わり2番を通した。
サーモンムニエルとカニクリームコロッケの盛合せで
パンor ライスはパンを択んだ。
ちなみに日替わり1番はジャンボメンチカツ。
昼めしにジャンボなメンチは重過ぎるよネ。

=つづく=