2020年6月17日水曜日

第2417話 本格中華と町中華 (その3)

板橋区・ときわ台の町中華「光陽楼」にて
一憩に及んでいる。
当店の所在地は常盤台3丁目だが最寄り駅は上板橋で
わずかながらときわ台より近い。

摂氏30度に迫る炎天下、
1時間も歩いてノドの渇きは相当なもの。
接客担当の女将さんにビールの銘柄を訊ねたら
キリンラガーとのありがたくないご返事。
やっぱりねェ、此処は下町じゃないもんなァ。
今日はずっとキリンだヨ。
それでもサービスのぬか漬け、
きゅうり&にんじんはありがたかった。

 洋食っぽいのがほしくなり、串カツ(500円)を。
時間が掛かるとのことだったが、そうでもなかった。
皿にはふんだんな生野菜を従えて
デッカいのが2本、鎮座ましましていた。
何もつけず、そのままかじり始める。
新玉ねぎの甘い香りが鼻腔を抜けてゆく。
この時期の白玉ねぎは実に美味しい。

串打ちされた食材をあらためてチェックする。
新玉・豚肉・長ねぎ・豚肉・新玉の順に5ピース。
長ねぎ使用の串カツはときたま見掛けても少数派。
ましてや長・玉の共演となれば珍しいというより、
ネヴァー・シーン・ビフォー・イン・マイ・ライフ 。

醤油を垂らし、辛子を塗って食べ進める。
ガシガシのコロモが上あごにあたるものの、Wねぎが甘い。
ビールで追いかけたらコロモも気にならなくなった。
豚肉が小さく、肉好きには不満が残ろう。
そんな向きはハナから同値(500円)のトンカツにすればよい。

2本目はウスター&中濃ソースで半々と、
味変を狙ってみたがソースはやはりウスターが好きだ。
大瓶のお替わりをしながら締めの算段。
すべて安く、チキンライスは500円、オムライスが550円。
だけど、町中華に来て串カツとフライドライスじゃ、
何をやってるのか意味不明だ。
オーソドックスにラーメン(400円)を通す。

鶏ガラ主体の化調感薄いスープには
もも肉チャーシュー、シナチク、ナルト、ワカメが浮かぶ。
ほぼ真っ直ぐの中細麺はコシがあり、
噛み締めようとすると、歯から逃げようとするタイプ。
好みではなくとも、すんなり食べ終えた。

帰りはときわ台で東武東上線に乗ろう。
東口ロータリーにやって来たら
ヒマラヤ杉だろうか、高い木立に囲まれた小さな噴水。
ふと見ると、そのほとりにワン・カップルのカルガモが
こんな所にまで仲良く羽を休めている。
ビールの無聊をバードに慰められる一日でありました。

=おしまい=

「光陽楼」 
 東京都板橋区常盤台3-22-7
 03-3969-7373