2020年6月29日月曜日

第2425話 東京の東の果ての篠崎へ (その1)

東京都23区の東のはずれは江戸川区・篠崎。
江戸風鈴と金魚が二枚看板の町に
野菜の美味しいイタリアンがあると聞いて出掛けた。
この時期だから前日に営業確認の電話を入れてネ。
篠崎の町は2年前の9月以来。
その折は時代劇の書割みたいな新町商店街の酒場で飲んだ。

都営新宿線・篠崎駅から北に歩くこと5分。
「オルターヴォラ」に到着して店主に迎えられる。
先客ナシにつき、カウンターでもテーブルでも
お好きなお席へとのことだが
常日頃、空席があればカウンターを選択している。

昼の献立は基本的に二択。
スペシャルランチコース(1250円+税)
ママ友・女子会プラン(1000円+税)

スペシャルはかくの如し。
前菜3種盛り 本日のパスタ メインディッシュ 
デザートw/コーヒーor 紅茶
一方のママ友・女子会は上記から前菜とメインを除いたもの。
何だ、それならスペシャルのほうが断然、得じゃないか、
と思われようが、代わりにソフトドリンクが飲み放題。
なるほどねェ、おしゃべりで長っ尻の女性には打ってつけだ。

ママ友でも女子会でもないからスペシャルでいくしかない。
と思いきや、女性のお一人様、そして男性もOKとのこと。
だけどサ、大の男がソフトドリンクなんぞ、
ガブガブ飲めるかってんだ。

「前菜と一緒にハートランドの生をお願いします」―
通しておいて待つこと10分足らず。
運ばれたアンティパスト・ミストは
かつおのたたき、コールドビーフ、グリーンサラダ。

かつおはカルパッチョよりも
皮目をあぶった、たたきのほうがうれしい。
和食のツマなら大葉にみょうがだろうが
ここではブロッコリースプラウト。
ビーフはバルサミコ酢のソースだ。
生ビールの良き合いの手になってくれ、
好スタートを切ることができた。

本日のパスタは三択ながら、すべてスパゲッティ。

A―白身魚とフレッシュトマトのペペロンチーニ
B―揚げ茄子のトマトソース
C―スモークチキンと水菜の和風バター

白身魚のラグーは大好き。
魚種を訊きもせず、Aを選択。
さかなクンには劣れども、魚の目利きは玄人はだし、
食べりゃ、すぐに判るしネ。

=つづく=