2022年3月17日木曜日

第2973話 舎人公園 良い公園

2008年3月に開通した新交通システム、

日暮里・舎人ライナーに乗って舎人公園に来た。

東京の北のはずれの足立区とはいえ、

23区内とは思えないほど広大な野っ原に

葉を落としたメタセコイアの並木道が印象的だ。

ここで西郷輝彦が歌い出す。

 

♪ ネムの並木の この道は

   チャペルに続く 白い道

   野原を越えて 鐘の音は

     雲の彼方に 消えてゆく

     あしたも二人で 歩こうね

     チャペルに続く 白い道 ♪

    (作詞:水島哲)

 

「チャペルに続く白い道」は1964年4月のリリース。

デビュー曲「君だけを」に続く2枚目のシングルだ。

 

並木道を抜けた原っぱで

バンがわたあめを売っている。

すると今度は荒木一郎の歌声が―。

 

♪ 淋しさに一人飲む コーヒーは

     ひきたての ほろ苦い味がする

     ゆきずりの夜に買う 綿あめは

     君と愛した 味がする

     BYE BYE まだ 夢のようさ

     BYE BYE 君 ドアの外の

     気に入りの 紫蘭の花

     昨日の朝 枯れたよ   ♪

 

自作自演の「君に捧げるほろ苦いブルース」は

197512月のリリース

アリスの「帰らざる日々」が

この曲のパクリじゃないか?

疑ぐりたくなるほど、よく似ている。

 

目の前に大池が拡がる。

不忍池のボート池より広い。

釣り禁止の立て札の前に

数人のオジさんが釣り糸を垂れていた。

 

その先には

「釣った魚は持ち帰らないでください」の立て札。

釣っていいのか悪いのか、どっちなんだ?

釣果は小さなクチボソがけっこうな数。

 

水鳥たちもおなじみのカルガモに

マガモとオオオバン。

さらには珍しいヒドリガモが数羽。

上野の不忍池でたくさん見られる、

キンクロハジロはいなかった。

 

上野にはうじゃうじゃいる鯉がまったくいない。

代わりにうじゃうじゃいるのは人・ヒト・ひと。

ピクニックどころか、キャンプのテントがスゴい。

ざっと数えて三十張りは下らない。

土曜日だったせいもあろう。

 

都民だけでなく、埼玉県民も老若男女を問わず、

憩いの場所となっている舎人公園は良い公園。

このことに疑いの余地はありません。