2022年3月30日水曜日

第2982話 角打ちうれしや吾妻橋 (その3)

1泊のみのブラティスラバでは

オペラを観る余裕がなく、

翌日には列車で1時間少々の隣国、

オーストリアの首都・ウイーンへ。

 

国立劇場で初めてグルベローヴァを観た。

演目はベッリーニ「清教徒(イ・プリターニ)」。

いや、シビれましたネ。

 

その後はチェコのプラハで

プッチーニ「ラ・ボエーム」。

ドイツのベルリンでは

再びベッリーニ「海賊(イル・ピラータ)」。

 

「海賊」はコンサート形式だったが

カラスの再来と異名をとった、

ルチア・アリベルティのベルカントを堪能。

彼女はベッリーニと同郷、シチリアの出身なのだ。

翌晩もドイッチェ・オーパーで

ヴェルディ「アイーダ」を―。

 

あんなに気ままで楽しい一人旅は

もう出来ないかもしれないな、たぶん。

J.C.は長いこと棲んだ米国より欧州派だから

ローマとパリにはまた出掛けるだろうがネ。

 

さて、現実に引き戻されて「明治屋」。

近いうちにウラを返し、

その際はビール&ウニクムといこう。

そう決めて、いなり寿司を買いに行くと

「味吟」は15時に閉店。

ケータイを見たら時刻は1515分、残念。

 

3日後、吾妻橋に舞い戻った。

店内に客が5人居たため、外で飲む。

ドライの大瓶とウニクムをお願いすると

店主のオジさん、ん?何だいそれは? てな感じ。

「あのほら、あそこのポスターの・・・」

「あ~、ハイ、ハイ、ちょっと待って下さい」

 

外でビールを飲んでたらオジさん登場。

手にするのはウニクムの可愛いミニチュア瓶。

いや、瓶じゃなくてプラスティック容器。

赤地に金色の十文字は赤十字みたいだ。

 

氷をお願いしてロックをクイッ。

思い出すなァ、懐かしいねェ。

甘みの勝った薬草酒はシチリアのリキュール、

アマロアヴェルナによく似ている。

 

最後にドライ黒のレギュラー缶をいただき、

スーと飲んでスーと帰るスタイルを実践。

その足で「味吟」に回ると今度は定休日でやんの。

いなりがなかなか買えません。

 

「明治屋酒店」

 東京都墨田区本所吾妻橋3-7-12

 03-3622-1592