神保町で観る映画のあとさきに
しょっちゅうおジャマするのが
第3549話でも紹介した「キッチンきらく」。
その際はチキンライスだった。
以来、さまざまなメニューに挑戦。
よく食べるのが関西風ドッグパンのきらく焼き。
あんこ・クリーム・カレーなどを挟む、
焼きまんじゅうのルーツは
昔、西日本各地にあったカレー焼きである。
15種類ほど揃い、一律250円ながら
仏産発酵バターのエシレ使用のみ500円と
価格倍増になるのは致し方なし。
そのほかの売れ筋はカレーライス。
レトロな味わいの黄色いカレー、
インド風のキーマカレー、
分厚いロースカツ使用のカツカレーのトリオ。
この中ではカツカレーが一番人気だ。
ビールのつまみとして
単品のロースカツを注文したとき、
あまりのボリュームに圧倒された。
これでワンコインなの?
驚いたが、ほどなく700円に値上げされた。
さもありなん。
もう一つの名物が
稲庭うどんから派生した稲庭中華そば。
ラインナップが実に多彩で
醤油・塩・江戸甘味噌のみならず、
担々麺・天津麺・つけ麺・冷やしまで。
天津麺が2600円と断トツで高価なのは
おそらく本物の蟹がふんだんに使われている?
んじゃないかと想像したんだガニ。
高嶺の花に手が届かず、いまだに試せていない。
J.C.が「きらく」に執着する最大の理由は
サッポロ赤星中瓶(750円)の存在。
飲むだけでもイヤな顔をされることなく、
気兼ねせずにくつろげる。
「きらく」は気楽なブレイクルームなのだ。
かつては夜な夜な現れ、
飲み歩いた神保町の知らない魅力に
映画のおかげでふれることができた。
人生何が幸いするか知れたものではありません。
「キッチンきらく」
東京都千代田区神田神保町1-5
080-7293-0731