2024年8月5日月曜日

第3594話 大師西から大師裏へ

日暮里・舎人ライナーを西新井大師西で下車。
鯖の味噌煮で麦酒が飲みたくなり、
朝からやってる「みたけ食堂」へ一目散。
ビールだけはあるものの、
日本酒・焼酎・ウイスキーの類いは全滅。
壁に ”居酒屋使いは出来ない” と明記され、
強い酒を求める呑ン兵衛は足を向けない。

いつものようにドライの大瓶を
フロア担当のオジさんにお願い。
テキパキ動いて面倒見のよい御仁である。
1杯クイッと飲ったらスタンダップ。
料理ケースに向かった。

当店の鯖味噌は少量ながら350円の大特価。
J.C.にピッタリの小サイズは
味噌煮というより味噌醤油煮で
この味付けがまことによろしい。

まずは1皿トレイに乗せ、もう1品物色。
「これは野菜炒めですか?」
「八宝菜ですっ!」ー厨房のオバちゃん即答。
海老は見えないけど野菜に混じる豚肉を確認。
楽しくも吞気な昼呑みと相成った。

本日はもう1軒つぶしておきたい。
環七の北を並行して走る、
わりと広い通りを真東に歩いた。
夏に強いJ.C.もさすがに37°超えはキツい。
熱中症とは無縁の身だが
途中、クラクラっときた瞬間があった。
およそ20分で大師裏の北参道に到達する。

日本そば屋「はせ川」の引き戸を引く。
ビールは有難いことにスーパードライ。
一本穴子天ざる(1100円)を通し、
そばが来るヒマもあらばこそ、即もう1本。

穴子は鮨屋が好んで使う、小ぶりのめそっ子。
茄子とピーマンも同居している。
天ぷらはそれぞれにまずまず。
期待を上回る味わいのそばに
つゆも甘みが勝つものの好きなタイプ。
近隣の常連さんでそこそこの賑わいだ。

帰りに大師門前の「清水屋」に
草だんごを買おうと立ち寄ったら
今日・明日は臨時休業と来たもんだ。
真向かいの「中田屋」(文化2年創業)で
女将さんから声を掛けられた。
こしあん・つぶあんのほか、
甘味を抑えた塩あんがあり、12個入りを購入。
塩あんにつぶあんはなくこしあんのみだ。

その夜の草だんごは
半分をバター醤油で焼いてビールの友に。
残りを塩あんでお茶受けに。
二刀流は大谷並みの活躍だった。
ちなみに文化2年は1805年だ。
古っ!

「みたけ食堂」
 東京都足立区谷在家2-5-2
 03-3890-4421

「はせ川」
 東京都足立区西新井6-40-10
 03-3890-5866

「中田屋」
 東京都足立区西新井1-5-12
 03-3890-2933