2024年8月13日火曜日

第3600話 日暮里の 丘に上りて 町中華

この日の気温は35度、
まあ、大したこたァないやネ。
支那そばみたいなラーメンが食べたいが
家の近所に旨いラーメン屋はない。

1年ほど前だったかな?
団子坂下にオープンした「しのぶ」は
最初のうちこそ気に染まったものの、
3度目でイヤになっちゃった。

こうなると日暮里駅と夕焼けだんだんを結ぶ、
御殿坂上の「花家」しかないやネ。
丘に上った。
思い出すなァ・・・
先のGWに急逝した、のみとも・O野チャン。
彼は「花家」の大ファンで当店を
日暮里・谷中界隈の休憩所としていたんだ。

ラーメンとワンタンが650円。
そしてワンタンメンまで同値である。
麺と雲吞、両方減量されるので
あれこれ食べたい向きにはありがたい。

ドライ中瓶に枝豆が寄り添う。
5分足らずでワンタンメンが調った。
バラ肉チャーシューにシナチク、ナルト、
加えて絹さやがどんぶりを彩り、
理想的な昭和の中華そばである。
ワンタンは6個もあった。

細打ちほぼ真っ直ぐ麺はほどよいコシ。
スープも子どもの頃に味わった醤油味。
今の世の中、多彩なラーメンの氾濫。
けれどシンプルに勝るものはナシ。

翌週、今度は塩味が欲しくなって再訪。
タンメン・五目そば・あさりラーメンの
塩味トリオから五目そばを中瓶と注文。
これもワンタンor ワンタンメンに応用可能で
前週同様、ワンタンメン仕立てでー。

チャーシュー、豚小間・だし巻き玉子、
ゆで玉子、かまぼこ、小松菜、キャベツ、
玉ねぎ、人参、キクラゲ、シメジ、エノキ。
相手にとって不足はないが
塩スープは化調が強く、醤油スープに軍配。

「花家」はジャンボ餃子も人気だ。
あちこちの卓から注文が入る。
地元の女子栄養大学 短期大学部と開発した、
あらかわ満点メニュー、
日暮里餃子定食(880円)が推奨の品。

餃子はあまり感心しなかったが
しばらくぶりにトライしてみるかー。
お誂え向きの3個餃子(380円)を通す。
デカい! 「亀戸ぎょうざ」の倍以上。
豚挽き・ニラ・キャベツもたっぷり。
頑張ったもののやはり無理で1個残した。

1930円を支払い、
オモテへ出たら気温は37度もあった。
暑っ! いや、熱っ!

「花家」
 東京都荒川区西日暮里3-2-2
 03-3821-3293