88歳にしてA・ドロンが世を去った。
J.C.が最もたくさん観た洋画は
彼の主演作である。
人生において一番、影響を受けた映画は
1960年に公開された「太陽がいっぱい」。
日比谷スカラ座のリバイバル・ロードショウ。
’65年7月のことであった。
ロンドンやストックホルムにも棲んだが
ニューヨークのほうがずっと長い。
にもかかわらず、若い頃から終始一貫、
米国派ではなく欧州派であり続けたのは
すべて「太陽がいっぱい」のおかげだ。
今も洋画のマイ・ベストである。
中学時代の国語の授業。
三宅先生がから”しのぐ” という言葉を使い、
例文を作れという出題。
当てられたJ.C.、答えて
「岡澤はアラン・ドロンをしのぐイイ男だ」
自分で言うのもなんだがコレは受けたヨ。
教室に爆笑が渦巻いたんだ。
以来、ラジオ番組の電話リクエストでは
「上一中の A・ドロン、岡澤君へ・・・」
「板高の A・ドロン、岡澤君へ・・・」
女子たちから曲を贈られたものだ。
それでは彼を偲び、
主演映画のマイ・ベスト10。
タイトルのあとは監督&共演者です。
① 太陽がいっぱい
R・クレマン M・ラフォレ
② 若者のすべて
L・ヴィスコンティ A・ジラルド
③ 冒険者たち
R・アンリコ L・ヴァンチュラ
④ ボルサリーノ
J・ドレー J=P・ベルモンド
⑤ 地下室のメロディー
A・ヴェルヌイユ J・ギャバン
⑥ 危険がいっぱい
R・クレマン J・フォンダ
⑦ 暗黒街の二人
J・ジョヴァンニ J・ギャバン
⑧ 太陽はひとりぼっち
M・アントニオーニ M・ヴィッティ
⑨ サムライ
J=P・メルヴィル N・ドロン
⑩ ハーフ・ア・チャンス
P・ルコント J=P・ベルモンド
次点:友よ静かに死ね
J・ドレー N・カルファン
ドロンよ、静かに眠れ。
本当にお世話になりました。