2024年8月22日木曜日

第3607話 わが青春の アラン・ドロン

88歳にしてA・ドロンが世を去った。
J.C.が最もたくさん観た洋画は
彼の主演作である。

人生において一番、影響を受けた映画は
1960年に公開された「太陽がいっぱい」。
日比谷スカラ座のリバイバル・ロードショウ。
’65年7月のことであった。

ロンドンやストックホルムにも棲んだが
ニューヨークのほうがずっと長い。
にもかかわらず、若い頃から終始一貫、
米国派ではなく欧州派であり続けたのは
すべて「太陽がいっぱい」のおかげだ。
今も洋画のマイ・ベストである。

中学時代の国語の授業。
三宅先生がから”しのぐ” という言葉を使い、
例文を作れという出題。
当てられたJ.C.、答えて
「岡澤はアラン・ドロンをしのぐイイ男だ」
自分で言うのもなんだがコレは受けたヨ。
教室に爆笑が渦巻いたんだ。

以来、ラジオ番組の電話リクエストでは
「上一中の A・ドロン、岡澤君へ・・・」
「板高の A・ドロン、岡澤君へ・・・」
女子たちから曲を贈られたものだ。

それでは彼を偲び、
主演映画のマイ・ベスト10。
タイトルのあとは監督&共演者です。

① 太陽がいっぱい
  R・クレマン M・ラフォレ
② 若者のすべて
  L・ヴィスコンティ A・ジラルド
③ 冒険者たち
  R・アンリコ L・ヴァンチュラ
④ ボルサリーノ
  J・ドレー J=P・ベルモンド
⑤ 地下室のメロディー
  A・ヴェルヌイユ J・ギャバン
⑥ 危険がいっぱい
  R・クレマン J・フォンダ
⑦ 暗黒街の二人
  J・ジョヴァンニ J・ギャバン
⑧ 太陽はひとりぼっち
  M・アントニオーニ M・ヴィッティ
⑨ サムライ
  J=P・メルヴィル N・ドロン
⑩ ハーフ・ア・チャンス
  P・ルコント J=P・ベルモンド
 次点:友よ静かに死ね
  J・ドレー N・カルファン

ドロンよ、静かに眠れ。
本当にお世話になりました。