2024年8月12日月曜日

第3599話 両国の「亀戸ぎょうざ」初見参

この日も上野御徒町から都営大江戸線。
大門で宇和島の鯛めしの予定だった。
ところが途中の蔵前で高校生だろうか?
野球部員みたいなのが大勢乗り込んで来て
車内はにわかに騒々しくなった。
こりゃたまらん、両国で途中下車を敢行。

地上に出て思案投げ首。
思い当たったのが「亀戸ぎょうざ 両国店」。
この餃子屋は亀戸本店が「亀戸餃子」。
支店の錦糸町・両国・大島は
それぞれ「亀戸ぎょうざ」を名乗っている。

たびたび当欄で紹介しているけど
J.C.がもっとも愛好するのは大島店。
東京一の焼き餃子は此処にある。
錦糸町店で訊いた話によると
餃子は工場で一括製造され、各店に配送される。

錦糸町のオニイさんに
「店によって味わいが異なるんだけどなァ」
「それは焼き方、焼き方が違うんでしょう」
てな、こってした。

さて、両国店はお初である。
店先を何度か通ったが未踏だ。
入って右側に長いカウンター。
左手は小上りになっている。

カウンターでドライ大瓶を通すと
おキマリのもやしがサーヴされる。
茹でてからサッと炒めた感じがとても好く、
ビールを頼まぬ客の気が知れない。
大きなお世話か?

1皿(5カン)だけ通した餃子は
焼き目が強く、焦げ茶色より黒に近い。
なるほど店によって焼き方が違うんだネ。

かた焼きそばを麺半分でお願いした。
皿うどんのように細いタイプが好みながら
当店はやや太目だ。
上に載ったあんかけは豚の小間切れに
野菜類とキクラゲで、白菜がずいぶん多い。
老酒を2杯いただき、会計は2530円也。

かつて棲んだ隣り町の浅草橋へと
隅田川を両国橋で渡り、
ついでに神田川を柳橋で渡った。
足繁く通った「梅寿司」と洋食「大吉」が
仲良く健在、ご同慶の至りなり。
立ち寄りたいが、すでに腹いっぱいで
それは無理な相談なのでした。

「亀戸ぎょうざ 両国店」
 東京都墨田区4-34-10
 03-3631-3740